(責任の一端を認めたけれど(橋下徹元大阪市長)/(C)共同通信社)
責任を認めたはいいが、ちょっと言い訳がヒド過ぎるのではないか。
多くの国民が「不要」としている大阪・関西万博を巡って、“言い出しっぺ”の橋下徹元大阪市長が13日、フジテレビの番組で自らの責任を一部認め、SNSで大炎上している。
橋下氏は番組で「僕が言い出して、きちっと方針とかコンセプトとかを固めて関係者全員に徹底する前に政治家を辞めてしまった」「方針を明確にし切れなかったところは僕の責任」と発言した。
■「プレハブ万博」でもいい?
ところが、自国でパビリオンを建設する「タイプA」で参加予定だったメキシコが撤退を決めたことを念頭に「どんどん撤退してもいいし、パビリオンはタイプAにこだわらなくていい。『プレハブ万博』ということでいいと思う」と言い訳。コスト膨張については「3兆とか4兆の経済効果を叩き出す投資だということで、費用ばかりを抑える議論にしない方がいい」とも発言した。
言い訳連発の橋下氏に対し、SNSでは〈(経済効果の)内訳を教えて下さい〉〈それってあなたの願望ですよね〉〈橋下さん、現場に行って手伝いなよ〉と批判が続出している。
■「万博が実現したのは松井さんの政治力」
(安倍元首相への“接待”で実現?(大阪万博が決定し、安倍首相と握手する大阪府の松井一郎知事〈左3〉や、吉村洋文大阪市長=左端)/(C)共同通信社)
さらに、SNSで蒸し返されて話題になっているのが「日本維新の会」の“生みの親”でもある橋下氏と松井前大阪市長、吉村府知事が過去、酒席で政権トップを接待し、万博誘致を実現した一幕だ。注目されているのは、スポーツ報知電子版の〈2025年大阪・関西万博に橋下徹氏『松井さんが安倍さんにお酒を注ぎ倒して実現した』〉(20年11月29日付)という記事だ。
記事によると、3氏が参加したトークイベントで、橋下氏は万博誘致のため当時の安倍首相や菅官房長官と会談した際の一幕を披露。「万博が実現したのは松井さんの政治力。安倍さんのおちょこに酒を注いで『(万博は)必要ですよね! 総理!』」「安倍さんも『そうだよね!』。それまでは(世論は)シラ~ッとしていたが、お酒を注ぎ倒して実現した」と語ったというのだ。
「おちょこ接待」で万博を誘致した結果、コスト膨張で国民負担が増しているのだから、どうしようもない話だ。建築エコノミストの森山高至氏がこう言う。
「万博誘致で経済を活性化させようという狙いは、百歩譲って理解できなくもない。ただ、現状はコストが膨張しているだけでなく、無理な工期を求められている建設業界からは悲鳴が上がっている。“言い出しっぺ”の橋下氏らは、こうした状況を見通す能力がなかったとしか思えない。いくら言い訳しても取り返しはつきません」
責任を認めるなら、引き返すのがスジじゃないか。
]...以下引用元参照
引用元:https://news.nifty.com//article/item/neta/12136-2653671/