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岸田内閣を支える神田憲次財務副大臣(60)が税金を何度も滞納し、自身の所有するビルが過去に4回差し押さえられていたことが分かりました。取材に対し、副大臣の事務所は「深く反省しています」と回答しています。
■神田氏 記者の質問にほとんど答えず
神田財務副大臣:「(Q.週刊誌報道は本当なのですか?事実関係を教えてください?)これから精査しますから」「(Q.進退については?)記事の中身も、これから精査しますのでということです」
記者から「税制を扱う省庁の副大臣としてどうなんですか?」と問われる場面もありましたが、神田氏は無言のまま車で出発しました。
8日、取り囲む記者の問いかけにほとんど答えなかったのは、神田財務副大臣です。
神田氏は2012年、自民党公認で愛知5区から出馬して、初当選。2021年の衆院選では、神田氏の選挙応援で岸田文雄総理大臣が愛知に入りました。
岸田総理:「今、全国で大変激しい選挙戦が展開。神田憲次さん、自民党が自信と誇りをもって公認し、与党・公明党に期待をもって推薦。5人の同志、ぜひ力を結集して、しっかりと勝利に押し上げてもらいたい」
■神田氏側「深く反省」差し押さえ認める
神田氏は現在4期目で、9月の内閣改造で財務副大臣に就任しました。
神田財務副大臣:「私はですね、2012年の初当選でございまして。その前は20年以上、地元・愛知県で税理士をやっておりました」
税理士でもある神田氏が代表取締役を務めるコンサルティング会社が2012年に購入したのが、名古屋市中区にある5階建てのビルです。
ところが、不動産登記簿を見てみると、神田氏が国会議員になった翌年の2013年から2022年まで合わせて4回、名古屋市から税金滞納処分でビルを差し押さえられていたのです。すべての差し押さえが解除されたのは、今年1月4日のことです。
元東京国税局 佐藤弘幸税理士(56):「本人が申告漏れだとか、滞納ということになると、税理士制度自体の信頼を揺るがすことになってしまうので。税理士法上の信用失墜行為に該当することがあるんですよね。その場合には、任命権者の国税庁長官が業務停止だとか。厳しい場合には、業務禁止だとか懲戒処分もすることがあります。税をつかさどるというか、生業にしている方なので、特に一般の人に比べれば、専門家として守らなければいけない話」
神田氏側に確認すると、差し押さえについて事実だと認め「深く反省している」と回答しました。
財務副大臣として国民に税の負担を求める立場にもかかわらず、神田氏自身は税金滞納を繰り返していたことになります。
神田財務副大臣:「予算編成、財政投融資・国債、国有財産・金融政策関係等を担当するよう指示を受けております」
■財務副大臣の税金滞納 岸田内閣への影響は
政権肝煎り(きもいり)の「防衛費増税」や「所得減税」の実務を取り仕切る財務省の副大臣に任命した岸田総理。今回の内閣改造では、「閣僚、副大臣、政務官、首相補佐官について、適材適所で老壮青、男女のバランスになりました」と述べ、胸を張っていました。
ところが、山田太郎文科政務官が不倫問題で辞任。東京・江東区長の公職選挙法違反事件を巡り、柿沢未途法務副大臣も辞任しました。
さらに、今回の神田財務副大臣の常習的な税金滞納が発覚。発足わずか2カ月で政務三役のスキャンダルは3度目です。
支持率で低空飛行を続ける岸田内閣にどう影響するのでしょうか。
政治ジャーナリスト 細川隆三氏:「我々国民からしたら、なぜこういう人を任命したのかとなる。去年の年末にかけて、閣僚が相次いで辞任した後に支持率が急落する。今回も支持率にも影響を及ぼしてくる」
しかし、政府関係者は「法律を犯した感じではないですよね。あとは本人が説明するんじゃないですか」と話しているということです。
8日時点で、神田氏の事務所側は「書面での見解を示す予定はない」としています。
(「グッド!モーニング」2023年11月9日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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