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結婚式を直前に控えたカップルが突然の悲劇に見舞われました。式場が破産し、支払った前金も戻ってきていないといいます。式場の運営会社社長が取材に答えました。
■突然の破産通知 「精神的ダメージ」訴えも
結婚式を18日後に控えた2人のもとに届いた1通の手紙。手書きで「重要」と書かれています。
新婦(29):「破産通知のおわびと説明文が書いてあったという状況です。最初は信じられないというか、理解するまでに時間がかかりました。だんだん怒りがわいてきました」
結婚式場からの突然の破産通知で、挙式を行えなくなってしまったのです。
新婦:「お気に入りのドレスだったけど、これも着られなくなっちゃった。式場のドレスだったから」
7月に破産の手続きに入ったのは、名古屋市にある結婚式場「グラヴィス」です。売り上げは2013年の16億円をピークに去年は3分の1以下にまで落ち込み、赤字になっていました。
2人は前金として10万円を支払っていました。
新婦:「(お金は)返ってこない。謝罪も状況説明もないままです」
新郎(34):「誠意は感じられないです」
一方、別のカップルも前金が返金されていません。さらに「精神的なダメージも受けた」と訴えます。
新婦(27):「今は結婚式を挙げるのが怖い。また予定するのが怖い。またこうなったら、どうしようとか。そういう気持ちに変わっちゃったので」
こうしたカップルたちの声を、会社側はどのように感じているのでしょうか。グラヴィスの社長を直撃しました。
■社長を直撃 「返金に応じられない」と主張
結婚式の代金を返金しないまま破綻した名古屋市の結婚式場「グラヴィス」。被害者が説明を求めるなか、式場の社長が取材に応じました。
破綻した結婚式場「グラヴィス」の社長:「(Q.結婚式を挙げられなかったカップルに)それはもう本当に申し訳ないという一言です。ただ、他にどうしようもなかった」
一方で、社長は「返金には応じられない」と主張します。
社長:「法律の制限もあったものですから。本当に申し訳ございませんでした」
破産法では特定の債権者にのみ返金することは、原則禁止されています。
グラヴィスはすでに破産手続きを進めていて、12月に名古屋地裁で管財人が対象となるカップルたちに、手続きの途中経過を報告する集会が開かれる予定です。
(「グッド!モーニング」2023年11月9日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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