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秋の花火大会が各地で開催されるようになりましたが、この週末に「国内最高峰」とも呼ばれる大会が茨城県で行われました。番組では、「神様」と呼ばれた花火師の技を引き継ぐひ孫に密着しました。
■57業者が日本一を競う“花火界の日本シリーズ”
秋の夜空に咲き乱れる2万発の花火。
4日に開催された「土浦全国花火競技大会」。全国から腕利きの花火師が集結する、日本トップクラスの大会です。会場には土浦の人口の4倍以上、およそ60万人が訪れました。
紅屋青木煙火店 青木大典さん(31):「優勝を目指してやってきてるので。目標というか、狙っているのは優勝だけですね」
全国19道府県・57業者が「技」と「創造性」で日本一を競う、まさに“花火界の日本シリーズ”を取材しました。
■「土浦が渋谷になる日」「もうガッポガッポ」
4日、無料で見られるエリアには午前11時時点でもうすでに、ブルーシートが一面に敷かれてました。
大会開始まで6時間以上。会場では熾烈(しれつ)な場所取りが繰り広げられていました。中には、こんな猛者もいました。
長野から来た男性:「きのうのお昼11時に着いたんですよね。もうすでに場所取り始まってましたね」
年に一度のビッグイベント。会場近くでお店を営んでいる人は、花火大会をこう表現します。
近くのお店の人:「人はすごいですね。土浦が渋谷みたいになる日だなと」「土浦の一大イベントだからね」「もうガッポガッポですよ」
“土浦が渋谷になる日”。居酒屋の店主もニンマリです。
■“神様のひ孫”挑む最高峰舞台 初取り仕切り
そんな決戦の場に向かう花火師の姿がありました。
長野県から参加する紅屋青木煙火店の4代目・青木大典さん(31)です。
大典さんの曽祖父・儀作さんは「花火の神様」と呼ばれる人物。花火の発展に貢献したとして、業界で初めて黄綬褒章を受章しました。業界では知らないものがいない有名な家系です。
大典さん:「最初はプレッシャーだったんですけど、今はそういうことは一切考えないで。自分は自分という気持ちで、仕事に取り組むようにしてる」
伝統を受け継ぎながらも、新しい花火の演出に挑む集団。職人歴10年の大典さんは、大舞台の花火を取り仕切るのは今回が初めてです。
大典さん:「日本で有数の花火競技大会ですので、失敗はまず許されないですし。いい花火を上げたいなというのはありますね」
■ライバルは「神様・仏様・野村様」…激突!
大典さんが担当するのは、大小数百発の花火を連続的に打ち上げ、その組み合わせで技と華麗さを競い合う「スターマイン」部門です。
この部門のライバルとなるのが、地元・茨城の野村花火工業。丸く、美しく、きれいに咲いて、きれいに消えるのが信念。ネット上では、「神様・仏様・野村様」と呼ぶ人がいるほどの実力です。
実は過去10大会、この2社が優勝を分け合っています。まさに“神のひ孫”と“神様”の対決です。
大典さん:「野村さんであったりとか、その他にもたくさん素晴らしい作品を出してくる業者さんいらっしゃいますので。負けたくないです」
■「解き放て音と光の旋律を」約500発の花火が…
そして、いよいよ大会が始まりました。
そんななか、アクシデントが起きました。ある業者が打ち上げた花火が上空で開かず、そのまま落下。なんと地上で開いてしまったのです。
幸いけが人がなく、安全確認もとれたため、およそ10分後に再開しました。
そして、いよいよ「スターマイン部門」。野村花火工業の番です。秋の夜空を技術の結晶が彩ります。
そして、いよいよ大典さんの番がやってきました。
「解き放て音と光の旋律を」。夜空に打ち上がったおよそ500発の花火が、観客を魅了しました。
■戦いは意外な結末に…群馬の花火店「風神雷神」
初めての大役を終えた大典さんはこう話します。
大典さん:「素晴らしい作品がたくさんあって、厳しい戦いにはなるかなと思うんですけど。その中でも、優勝を狙えるだけのものはしっかり作ってこられたのかなと思ってます」
両者の戦いは、意外な結末に…。紅屋青木煙火店、野村花火工業ともに優勝には届かず、栄冠を手にしたのは群馬県の菊屋小幡花火店でした。
スロベニアからの留学生:「人がいっぱいいるし、花火もすごくきれいです」
毎年訪れる花火マニア:「最高としか言いようがない。土浦が一番です」
(「グッド!モーニング」2023年11月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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