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連休初日の今月3日は、全国的に気温が上がり、全国の3分の1にあたる地点で11月の観測史上、1位の気温となりました。この暑さは、各地の光景に異変をもたらしています。
名古屋は、25度以上の夏日に。11月に2日続けての夏日は、126年ぶりです。金沢の兼六園では、日傘もちらほら。例年なら、もう紅葉が見頃ですが…。
男性:「暖かいので良いが、紅葉が進んでいないので残念。この時期なので、紅葉を目指して来たので」
まだ緑が目立つ、神宮外苑のイチョウも少しずつ色づいてきました。その一方で、神奈川・三浦市では、いつもなら2月上旬に花開く河津桜が、返り咲き。
『三浦海岸まちなみ事業協議会』長島満雄副会長:「今年は桜が時季外れに咲くようになってね。こんなにたくさん咲くのは初めて。(Q.花の大きさは)小さい。今の方が小さい。無理に咲いたわけだよね。秋にせっかく咲いたから、皆さんに見て頂ければ、ありがたい」
残暑という言葉はもうそぐわない時期なのに、なにかが変です。東京・立川市では、7月末に植えたニンジンが成長を止めていました。
『小山農園』小山三佐男代表:「このまま成長はもうしない。農家になって13年目になるが初めて」
この夏、猛暑が続いた影響でした。ニンジンだけで、50万円以上の被害が出たといいます。そこで9月にもう一度、同じ品種の種をまいてみたところ、大きく育ちました。
小山代表:「これだけ温度が高いと、いろいろ試して、新たな発見もあると思うので、試行錯誤して挑戦していきたい」
その挑戦は、ニンジンだけではありません。本来、夏の穀物のはずのトウモロコシが育っていました。なぜ、11月に…。
小山代表:「猛暑の8月下旬に、もしかしたら実るかもと実験的に植えてみた。この時期に見事に収穫にいたるまで成長した」
いわゆる“二期作”です。発想の転換で、異常な暑さをチャンスと捉えます。
小山代表:「トウモロコシは1年に1回しかとれないと思っていた。まさか東京でトウモロコシが2回とれるとは予想外。おそらく成長がゆっくりなので、甘みも増すと思う」
北海道北斗市の最高気温は、平年より11度以上高い、24度。11月の観測史上最高です。北斗市で4年ぶりに開催された『さけまつり』では、地元で獲れた秋の味覚が飛ぶように売れていきます。ただ、異変はこちらにも起きていました。
北海道民:「(Q.いつもだと)普通にサケがいっぱいいる。今年は少ない。だいたい、こんな暖かいの初めて」「飛ぶのが見えた、昔は」
以前なら1000尾はとれたという、秋サケ。3日、販売用に準備できたのは130尾でした。その一方で、サケに代わり、たくさんとれたのが、大きくなったら『ブリ』と呼ばれる『福来魚(ふくらぎ)』です。
北海道民:「もう(サケ)は完売していて、福来魚だけもらった。どうして食べよう」
かつて北海道ではあまりとれず、馴染みのないブリですが、2000年頃から急にとれるようになり、3年前にはとうとう、漁獲量が全国1位になりました。サケがいなくなって、ブリが増えた理由。まだはっきりしたことは、分かっていませんが…。
『北斗市茂辺地さけまつり実行委員会』山本昭宣委員長:「代わりに別の暖かい所でとれる魚が結構、揚がっているけど、食べ方…料理できない。なじみがないというか。戸惑っているのでは、皆さん」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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