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“空前のブーム”中心は若者…レコード人気“再燃”アメリカでは売上枚数“CD超え”(2023年10月20日)

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結成から61年を迎えた、伝説のロックバンド『ザ・ローリング・ストーンズ』のニューアルバムが20日に発売されました。

18年ぶりのニューアルバムは、店にとって歴史的イベントです。深夜のタワーレコードでは、スタッフが準備作業に追われていました。

タワーレコード渋谷店ロック担当 武田晃さん:「音源がどこかに漏れるリスクもあるので、当日に商品が届くようになっている。本当に今年一番大きい。ここ数年で一番大きい新作。セールスももちろんなんですけど、中身もすごく楽しみ。まだシングル曲しか聴いていないので」

ファンは、この日を待ち望んでいました。

ファン(70):「ストーンズの自分にない不良性に憧れる。ずっと歩んできた軌跡が奇跡」

ファン(36):「古典的なロックンロール、ブルースとかカントリーとか、ルーツミュージックの要素をずっと長く続けてきていて、その要素が僕は一番好き」

今、音楽の楽しみ方に変化が起きつつあるといいます。

武田晃さん:「今回、レコードも売れていて、入荷日に買いに行くこともなかなかないので、すごいなと。CDの方が売れているが、レコードがその半分くらい。他のバンドの新作に比べたら、かなり多い」

アナログレコード製造の国内最大手『東洋化成』にも変化が。

東洋化成 荻原直輝常務:「10年前は2台くらいしか稼働していなかったが、現在は10台以上、プレス機があって、3台は今年の夏に新しく入ったもの。国内外かなりのオーダーをいただいている」

実は今、世界は空前のレコードブームに沸いています。すでにアメリカでは、レコードの売上枚数がCDを上回りました。日本でこうした状況は起きていませんが、去年の生産枚数は213万枚と、10年前の8倍にまで伸びています。ストリーミングサービスで気軽に音楽を楽しめる時代になぜ、レコードなのでしょうか。

荻原直輝常務:「ストリーミングを聴いたうえで、気に入った音楽があれば、レコードを購入するという行動もみられたりする。むしろストリーミングサービスがあってこその、今のアナログブームじゃないか。針を落とすと、スピーカーをつなげなくても、針先から音が聞こえてくる。物体自体が鳴っているという安心感があるので、CDよりレコードの方が存在感があるのではないか」

最近レコードを買い始めたという高校生に、その魅力を聴きました。

高校生(18):「好きな音楽を、形として手元に残しておきたい。音楽ひとつ聴くのに、わざわざ出して、針を落として、聴き終わったらキレイにする工程を踏むのが好きで。“しっかり向き合って”聴くのも好き」

ブームの中心は若い世代です。

荻原直輝常務:「30代~40代の人たちがメインの購買層になるんですが、1990年代後半~2000年代のDJアナログブームを体験している世代。機材も比較的、持っているので『入ってきやすい』。逆に50代以上になると、プレーヤーを手放していて、もう一度、設備を整えてレコードを聴くのは難しい」

店側は、今回のニューアルバムが、レコードの購買層が広がるきっかけになればと期待を寄せています。

武田晃さん:「ストーンズみたいな大きな新譜が出たタイミングで、もう一度、レコードで楽しんでいただけたらうれしい。50代60代の方も、改めてレコードで聴いていただくと、さらに市場は活性化すると思っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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