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市川猿之助被告「両親は僕が生きがいだった」初公判で“後悔”検察は懲役3年求刑(2023年10月20日)

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市川猿之助こと、喜熨斗孝彦被告(47)の初公判が20日に行われました。

7月31日に保釈されてから、公の場に姿を見せたのは、81日ぶりになります。裁判官から職業を尋ねられると、落ち着いた小さな声で「歌舞伎俳優です」と答えました。

猿之助被告は今年5月、東京・目黒区の自宅で、両親に向精神薬を服用させ、死亡させた、自殺ほう助の罪に問われています。

検察側の冒頭陳述で明かされた、事件当日のやり取り。5月17日午後8時ごろ、猿之助被告が両親に対し、週刊誌にセクハラ・パワハラの記事が掲載されると「歌舞伎ができなくなるので、将来もなく、死ぬしかない」と伝えると、母親から「周囲の人への責任はどうするのか」、父親から「舞台はどうするのか」と聞かれたといいます。猿之助被告は「これ以上、責任に耐えられない」と話し、自殺の決意が変わらないことを伝えると、両親は納得し、一緒に自殺をすることに。その後、午後10時ごろまでに、両親にうどんを食べさせ、向精神薬入りの水を飲ませると、間もなく、母親は椅子から落ち、父親は背中から椅子にもたれかかりました。猿之助被告は片づけをしたり、仏壇を拝んだりし、自室で友人や親族に手紙を書いたということです。

猿之助被告は、起訴内容について「間違いはありません」と認めています。

猿之助被告:「母は私だけが頼り。2人にとっては、僕が生きがいだったのだと思う。申し訳ないことをした。後悔でいっぱいであります。申し訳ないと、日々、供養を祈っています」

なぜ、両親に自殺を打ち明けたのかという質問に対しては…。

猿之助被告:「論理立てて、そう思ったのではなく、責め立てられているような、頭がしびれるような中で、(自分が)このまま死んだらびっくりすると思って、言ってしまった。冷静に考えたのではない」

検察側は論告で「両親の死は誘発されたもので、被告が与えた影響は極めて大きい。被告が誰かに相談したり、他の手段を選んでいれば、両親は自殺する必要はなかった」などと指摘。懲役3年を求刑しました。

一方、弁護側は「計画性がない」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。判決は、来月17日に言い渡される予定です。

初公判の終わりに、再び証言台に立った、猿之助被告。

猿之助被告:「両親をはじめ、関係各位、こんな僕でも応援してくれるファンの皆様、多くの方に、僕よりもつらい思いや傷つけてしまったことは、消すことはできません。申し訳なさや感謝、一生背負っていく思いです。何かできること、僕にできることをさせて頂き、生きる希望にしたい」

厚生労働省は、悩みを抱えている人には、1人で悩みなどを抱えずに「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などの相談窓口を利用するよう、呼び掛けています。

▼「こころの健康相談統一ダイヤル」0570-064-556
▼「#いのちSOS」0120-061-338
▼「よりそいホットライン」0120-279-338
▼「いのちの電話」0570-783-556
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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