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河川敷など国有地に無許可で作られた畑が問題になっている。
■国有地に無断で“小屋”も…
長野県長野市、千曲川沿の河川敷に作られた畑。ネギやトウガラシ、ナスなど見事に育った野菜。
こちらは国有地だが、許可も得ず野菜などを栽培している、いわゆる“勝手畑”が広がっている。
ネギ、カリフラワー、奥はサヤエンドウなど、いろんな種類の野菜が植えられていて、家庭菜園レベルではない、普通の畑のようだ。さらに木になっていたのは、ナツメと思われる実。
畑の脇には立派な小屋も。その中には耕作機や作業場、くつろげるようなスペースも設置されている。
勝手畑がある河川敷は、国土交通省が管理する国有地。許可なく畑を作ったり、建物を建てたりできない場所だ。
■柿の木は4m超え…20年前から“勝手畑”
取材を進めていると、手に荷物を持ち、畑に入ってくる男性の姿があった。
“勝手畑”にいた男性:「(Q.ジャガイモとか、カボチャとか、お父さんの畑?)そう」「(Q.自分と奥さんで野菜を食べていた?)そうそう」「(Q.2人で?)うん」
日本語と中国語を織り交ぜて話す男性は、20年ほど前からこの場所で畑をやっているという。
男性:「この木が(今は)こんなに太い。20年くらいあったんじゃ」「(Q.最初は小さかった?)最初はこれくらい(指の太さくらい)ホームセンターで買ったときはこのくらい。どんどん大きくなった」
最初は10センチにも満たない大きさだった柿の苗木も、20年経った今では、4メートルをゆうに超える大きさに…。
男性:「(ジャガイモ)小さいよ〜」「(Q.友達にあげた?)いる?あそこのカゴのあげるよ」
■指導受けるも畑の手入れ? 県は根気強く対応
悪びれる様子もなく番組スタッフに「農作物をあげる」と言う男性。しかし、畑があるのは国有地。その事実を指摘すると、このように反論した。
男性:「畑しない。今はな、県民局の看板があったんじゃ。その前は畑する。今、今年はダメだ」
2023年5月に岡山県の指導を受け、現在は畑をやっていないと話すが、畑を見るときちんと手入れがされている印象を受ける。
近隣住民が水害への影響を気にしている点については、このように話す。
男性:「(Q.雨が降ったら水が増えて危ない)しょうがないわ。何年前かな、水ここまでじゃ(防波堤ギリギリを指し)全部水。雨が連続降るから、それで(水位)上がってる」
5年前の西日本豪雨の際には川が増水し、畑もつかったといい、男性もゴミが流れる危険性を認識しているという。
男性:「(Q.(捨てられた空き缶)これ全部お父さんが飲んだ?)これあとで持って帰る」「(Q.ゴミ置いてっちゃダメじゃないですか)私いまは、掃除の時間できないけど、日にち決まってない」「(Q.一日でも早く片さないといけない)おお、早く。できるだけ」
ゴミをなるべく早く片付けると答えた男性。
県の担当者はこのように話す。
岡山県 備前県民局 渡辺晃良副部長:「河川占用許可等を受けていない畑ですので、基本的には違法な占用物件というふうに認識してます。小屋とかについては放置してたら下流に流れていくということもありますので、根気強く指導していくという方針です」
(「羽鳥慎一 モーニングショー」2023年10月19日放送分より)
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