#ニュース
画像
動画
チャンネル名
チャンネル説明
羽を震わせて威嚇(いかく)しているのは、オオスズメバチです。繁殖期で通常よりさらに凶暴になっているといいます。
さらに暑さの影響もあって、今年はハチの数も増加。例年よりさらに危険な存在となっているスズメバチの駆除現場に密着しました。
■歴戦ハンター「手」で捕獲
依頼があったのは、埼玉県春日部市。
依頼人:「怖いよ、やっぱり。植木に水をやっていて、こんな大きなのが飛んできたからね」
近くの藪に大きなハチがいるといいます。スズメバチハンターが現場へ向かうと、そこには…。
スズメバチハンター みどり産業株式会社 田迎真人さん:「でっけぇのが飛んでる。オオスズメバチじゃねえの、今向こうに出て行ったな」
藪の中にいたのは「オオスズメバチ」。他のスズメバチを襲うほど凶暴で、毒性が高く、人が刺されると死に至る危険性があるため、“殺人スズメバチ”の異名をもちます。
危険な作業になるため、熟練のハンター3人にも緊張が走ります。
松原暢明さん:「毒針の長さが7ミリくらいあって。一刺しで、(手袋)1枚余裕で貫通してくる。基本的に(手袋)2枚が必要。世界最強のスズメバチなんで、怖いですよね」
今月3日には、千葉県館山市で駆除業者の50代男性が防護服を着ていたにもかかわらず、背中や耳を刺され死亡する事故も起きています。
防護服を着て早速作業開始。ハチの姿は見えますが巣が見当たらないため、大量の枯れ木や倒木をどかしながら巣を探します。
松原さん:「穴はあるんだけど…巣は全然ここじゃない」
まず巣の出入り口と思われる穴に金網を設置して、攻撃してくるハチを閉じ込める作戦。狙い通り、金網の中には大量のオオスズメバチがいます。
作業は順調に進んでいましたが、掘り進めていた手が巣に近づくと、巣の中にいたハチがいっせいに勢いよく飛び出し、ハンターに体当たり。
松原さん:「あった!あったよ!ハチがまた出てきた!遠かったんだね」
大量のオオスズメバチに襲われながらも、懸命に虫取り網をふります。
網で捕まえたオオスズメバチを容器へ移していると…襲ってきたハチをすかさず、手で捕獲。歴戦のハンターならではの早ワザです。
凶暴なオオスズメバチと格闘することおよそ20分。チェーンソーで周りの倒木を切ると、ようやく巣が出てきました。
松原さん:「1、2、3。やっぱり4段だね」「(Q.思ったより大きい)予想したより」
巣はハンターの予想より大きい直径40センチで4段にも及びました。
■巣が巨大化…小学校の通学路に
松原さん:「今年の傾向は、春が暖かくて巣作り開始が早かった。だから巣が大きくなるのも早かったし、ハチの数が増えるのも早かった」
秋になり、凶暴性がさらに増すスズメバチ。
今月8日には岐阜県で、トレイルランニング大会に参加していた男女42人がスズメバチに刺される被害もありました。
依頼を受けたハンターが次に向かうのは、茨城県守谷市です。
危険なスズメバチの巣は小学校のすぐ近く、住宅街のど真ん中にありました。
巣の周りには、大量のスズメバチがいます。
近隣住民:「車に乗り込むときとか、近かったので。ブーンと来たので、やっぱりハチは怖いです」
依頼人:「通学路になっていますから。児童に何かが起こるっていうことが、それだけが心配でした」
住民への被害が出る前に、巣を撤去することができました。
■600匹!?ハンターに“集団突撃”
住宅街の目に見えない所にも、ハチの巣があります。
近隣住民:「びっくりしたよね。気が付かなかったよ。1週間に1回は、ごみ捨てに来てるのにね」
依頼人:「ごみ収集屋さんが、ハチが飛んでるんで危ないですよって。ちょっと様子見たんだけど、やっぱり危ないんで」
近隣住民も巣に気が付かなかったといいます。それもそのはず…。
松原さん:「モンスズメバチは人目に付かないとこを好むんで、表には巣が見えないんですよね」
公民館に巣を作っていたのは、モンスズメバチ。暑さに強く、夜間も活動できる危険なハチです。
ハチの姿は見えますが、巣は一体どこにあるのでしょうか?
田迎さん:「開けなきゃダメ。開けて取らなきゃダメだよ」
長年の経験から巣がある場所を予想。早速作業へ。今回使うのは、掃除機を改造したバキューム吸引機です。
巣を守ろうと、集団で一斉にハンターに襲い掛かります。
警戒したモンスズメバチに、あっという間に取り囲まれてしまいました。
松原さん:「(Q.どれくらいいるんですかね)500~600いる。バチバチ当たってきますよ」
およそ30分の死闘の末、軒下を切り開くと、巨大なスズメバチの巣がありました。
松原さん:「でかいな、これ!」
屋根の形に合わせて、平たく大きな巣に成長していました。
依頼人:「あんなに大きいと思わなかった。いや~びっくり」
分解しなければ箱に入らないほど大きなハチの巣。ハンターの迅速な対応で、無事駆除することができました。
■猛暑で巣が巨大化…格闘30分
田迎さん:「もういい。もういい、行くな!これオオスズメバチだ。だめだ、こんなん。でかい、でかい。これは、そばに行ったらやられるから行くな!危険、危険。これは行かない方がいい」
茨城県にある大手メーカーの工場。駐車場を飛び交っていたのは、なんと「オオスズメバチ」です。
工場の女性従業員:「みんな駐車場、あそこに止めているんですけれど。そしたら、ハチが飛んでいるということで。よく見たら、その森の中から大きなハチが」
以前、女性従業員の車の中に、スズメバチが侵入したことがあったといいます。
工場の女性従業員:「ちょうど帰る時で暑かったので、窓を開けたら(車の中に)ハチが入っていたみたい。赤信号でブーッて音がするなって思って、後ろを振り向いたらハチが…」
一歩間違えれば刺されたかもしれない危険な状況です。
取材班に襲い掛かるほど攻撃性の強いオオスズメバチ。あっという間にカメラはハチだらけになりました。
凶暴なオオスズメバチをこれ以上外に出さないために、まず取り出したのは金網。巣穴から出るハチを一網打尽にします。さらに、あふれたハチを網で回収します。
松原さん:「(Q.めちゃくちゃ攻撃的ですね)やっぱ攻撃的ですね。この時期は危ないですよ」
金網と虫取り網を使ってハチを捕まえると…。
松原さん:「まだまだ中にハチが残っているので。なるべく出したくないから、煙幕で弱らせます」
あまりにも凶暴なため、煙でいぶして巣に残ったハチを気絶させるといいます。
格闘することおよそ30分。ようやく巣の全貌が明らかになりました。
土の中から出てきたのは巨大な巣。ハチの数は600匹にも迫ります。
地中で固い砂利に巨大化を阻まれたオオスズメバチの巣。しかし、奥に伸びるように広がっていました。
松原さん:「すごかったですね、勢いが。びっくりしちゃいましたね。あんなに勢いがあるのは珍しい方で。もどってきているハチが猛烈に狂ったように突っ込んできたじゃないですか」
ハンターも驚くほどの凶暴性を持ったオオスズメバチ。駆除の様子を見ていた人も…。
工場の女性従業員:「でかっ!怖い怖い怖い。こんなにいたってことですよね、あそこに」
依頼人:「びっくりですよね。社員の安全という面では、本当に駆除してもらって助かりましたね」
各地で被害をもたらすスズメバチ。
松原さん:「ここからが一番警戒が重要な時期になってきますね。本番はこれからですよ」
(「羽鳥慎一モーニングショー」2023年10月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
#youtube #芸能 #事件