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■ガソリン暫定税率も廃止
国民民主党 長友慎治衆議院議員
「与党と私たち国民民主党の政策協議は、まもなくひと月が経とうとしています」
「103万円の壁」をいくら引き上げるのか。進展が見えないなか、自民・公明の与党は11日、国民民主党を交えた3党の幹事長会談を開き、急転直下、合意書に署名しました。
そこには「『103万円の壁』は国民民主党の主張する178万円を目指して来年から引き上げる」「ガソリンの暫定税率は廃止する」と書かれていました。
いずれも国民民主党の意向に応じた形です。
国民民主党 榛葉賀津也幹事長
「これをのんでいただいた自民党・公明党、それぞれの幹事長には感謝申し上げたいと思います」
ただ、その文言をよく見ると「178万円を目指して」であり、具体的な金額は明示せず、あくまでも「目指す」としています。
公明党 西田実仁幹事長
「いきなり来年から178万円に基礎控除を引き上げるというのは、ちょっとなかなか難しい。目指していくということは、大事ではないかという。“目指す方向感”みたいなことは、私たちは強調しました」
自民党 森山裕幹事長
「来年から一発で(178万円)というのは無理。1年でやれるわけではないので、よく議論をしていただいて、税調でも議論をしていただくことになる」
さらに、ガソリン1リットルあたり25.1円上乗せ徴収されている暫定税率の廃止についても…。
公明 西田幹事長
「“廃止する”という方向性を示しましたが、いつ結論を出すかということは、まだここには書いていない」
■自民税調会長「釈然とせず」
今回の幹事長会談で決まった合意に対し、これまで3党の税調協議を重ねてきた自民党の宮沢洋一税調会長は驚きを隠せません。
自民 宮沢税調会長
「正直びっくりしたことは事実であります。3党の税調会長の協議というものは順調とは申し上げませんが、お互いの意見はぶつけ合うものの、理性を持って対応してきている会合。一歩一歩前進をしてきたところ。こういう話が出てくることについて言えば、釈然としない感じは正直に言ってございます」
なぜ、急転直下での合意となったのでしょうか。
政治ジャーナリスト 田崎史郎氏
「自民党・公明党だけで(補正予算案の)衆院通過を果たせないわけですから、どうしても国民民主党の協力がほしい。国民民主党は賛成するにあたっては何か大義がほしい。妥協の産物がこの文面だから」
178万円を「目指す」とした表現については…。
田崎氏
「178万円になるって意味ではありませんので、来週20日におそらくこの問題を決着する見通しなんです。そこではもっと低い数字での合意になると思います」
(「グッド!モーニング」2024年12月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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