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現場は、東京・板橋区にある、車が通れない幅の狭い踏切。捜査関係者によると、高野修さん(当時56)は警報機が鳴っている状態の踏切の中に立っていたということです。それを発見した運転士は急ブレーキをかけましたが間に合いませんでした。
警視庁は当初、自殺の可能性が高いとしていましたが、その後の捜査で、高野さんの勤め先の会社社長・佐々木学容疑者(39)と、従業員の島畑明仁容疑者(34)、野崎俊太容疑者(39)、岩出篤哉容疑者(30)を、殺人と監禁の疑いで逮捕しました。
事件は去年12月2日に遡ります。午後10時ごろ、容疑者4人は高野さんの自宅を訪れ、午後11時40分ごろ、車に乗せて約10分後に東京都と埼玉県を結ぶ笹目橋に到着。しかし、すぐに移動することになりました。
なぜ橋に向かったのか。捜査関係者によると、高野さんを橋から川に飛び込ませようとしたものの、断られていたことが分かりました。野崎容疑者のスマートフォンは、自らつぶやく動画が残っていました。
野崎容疑者
「川が嫌みたいだから、踏切に行きたいんだって」
高野さんが、電車にひかれたのは翌日の午前0時10分ごろです。
高野さんは、佐々木容疑者が営む塗装会社で、2014年ごろから働き始めました。自宅は会社が借り上げたアパートの一室でした。
高野さんの自宅アパート関係者
「洗濯は干してあった。なんかペンキ屋の仕事みたい。だからペンキのついた、ペンキのズボンはよく干してあったね」
(Q.(高野さん死亡後)会社に電話したか)
「1回電話したんですよね。結局そういうことですかというくらいで、はっきりしたことは分からない」
(Q.会社の人がきたりとかは)
「ない。そういう人は来ない」
捜査関係者への取材で、高野さんには給料が支払われず、食料など現物支給だけの時期もあったということです。さらに、背中に熱湯をかけられ大やけどを負うなど、少なくとも4年前から“いじめ”も確認できていて、スマートフォンには「高野さんが邪魔だ」という趣旨のLINEのやり取りが残されていました。
佐々木容疑者を知る人
「家の前でキャッチボールをしている。お父さんと子どもと。会えばあいさつします。普通にあいさつを返してくれる」
佐々木容疑者と岩出容疑者は、草野球で同じチームに所属。2人を知る元チームメイトは取材に対し「びっくりした。信じられない」と話しました。
野崎容疑者を知る人
(Q.近所トラブルは)
「全くない。うるさくすることもなく、おとなしく生活していましたね」
(Q.服装は)
「朝起きたての感じのTシャツに長ズボン、キャップをかぶってましたね」
警視庁は、高野さんを自殺せざるを得ない状況に追い込んだとして、直接、手を下していないにもかかわらず、4人を殺人容疑で逮捕しました。踏切の現場に佐々木容疑者と岩出容疑者はいませんでしたが、直前まで行動を共にしていて、殺人を認識していたとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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