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基地周辺でPFAS独自調査 「血液検査」国が方針転換 水道事業者の検査義務付けへ【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2024年12月5日) -芸能ニュース/炎上まとめ

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人体への影響が指摘される「PFAS」を検査する動きが全国に拡大しています。環境省が血液検査について、大きく方針を転換しました。

■「PFAS」巡り水道事業者の検査義務付けへ

 4日、山口県岩国市はアメリカ軍岩国基地周辺の4つの地点で独自の水質調査を始めました。今年10月、国の暫定目標値のおよそ3.5倍のPFASが検出されたためです。

岩国市 環境政策課 藤井哲夫課長
「市民の不安を払拭(ふっしょく)するために、なるべく早い段階で結果を把握したいということで、今回調査をさせていただきました」

 PFASは、4000種類以上の物質を含む有機フッ素化合物の総称です。そのうち「PFOA」と「PFOS」について、国は「健康被害は国内で確認されていない」とする一方、WHOは発がん性を指摘しています。

 3日の国会でも、水道事業者に検査を義務付けることを急ぐと表明しました。

石破茂総理大臣 
「PFASのうち、PFOS、PFOAなどにつきましては、飲み水を経由した健康リスクの低減を図ることが重要」

■「血液検査」国が方針転換

 国が定める目標値の28倍もの値が検出された岡山県吉備中央町では、全国に先駆けて、住民に対して公費による初の血液検査を行いました。

 国はPFASの血液検査について後ろ向きでしたが、先月29日に国から自治体に向けたガイドラインには、血液検査の文言が追加され、軌道修正されました。

環境省ホームページ
「血液検査を含む疫学研究を科学的に評価可能な方法で実施する必要がある」

■衣料品の撥水加工に使用も

 4日の環境技術を展示するイベントでは、PFAS対策に乗り出した企業が注目を集めました。

BOKEN 木村英司事業本部長
「工場排水に関するPFASが含まれているか検査する取り組みをしています。衣料品の撥水(はっすい)剤にも使用されている(ケースがある)ので」

 PFOAやPFOSなどはすでに使用が禁止されていますが、衣類の撥水加工には今もPFASの一部が使われているケースがあります。

 この企業では、衣類工場の排水を検査する必要性を訴えています。

木村事業本部長
「高価な分析設備が必要なので、(検査)できるところが少ない。今後できるところが増えていけばいいと思う」

 PFASに詳しい京都大学の原田浩二准教授は次のように話しました。

原田准教授
「環境を汚さないように、排水とかに対してもPFAS(の基準)というのも加える必要があるかと思います。いろんな環境に関する法律もあるので、その中にPFASというのを対象にするということが必要」

(「グッド!モーニング」2024年12月5日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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