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■紅葉シーズンの京都「10分の8は海外の人」
紅葉シーズン真っただなかの京都。人気観光地「東山」では、多くの観光客が訪れ、行き交う人で大混雑!世界遺産・清水寺の参道では、平日にもかかわらず、この人の多さです。
三重県からの観光客
「めちゃ人多い。外国人が多い」
愛知県からの観光客
「すごい人。なかなか前に進めなかった。日本語(が聞こえる)方が少ない」
日本人は少なく、“異国情緒”すら漂っています。
瓢箪屋 7代目 大井秀民さん
「10分の8は海外の人」
江戸時代から店を構える老舗土産物店の7代目・大井さんは、観光客の増加が生活に影響を及ぼしていると話します。
大井さん
「ここから京都駅に行こうと思っても、バスでいつもは15分で行けるけど、1時間半ぐらいかかる。(人多くて)バスに乗せてもらえない」
オーバーツーリズムが深刻化する京都の人気観光地。ゆっくりと見て回れる所は、もうないのでしょうか…?
兵庫県からの観光客
「“穴場”に行ってみようかなというので来た」
宮城県からの観光客
「“穴場”のうちに入るんじゃないか」
観光客が口をそろえて“穴場”と呼ぶ場所がありました。
■東山ならぬ「西山」紅葉鑑賞
知る人ぞ知る“紅葉スポット”とされる、「西山」です!
東、北、西の三つの方角が山に囲まれている京都では、中心地から見て、東を「東山」、北を「北山」、西を「西山」と古くから呼んできました。
清水寺や八坂神社がある「東山」や金閣寺のある「北山」は、観光地として有名ですが、「西山」の知名度は、それほど高くはありません。
17年間、「西山」の魅力を発信し続けている、タクシー運転手の日高順子さん(51)が案内したのは…。
おもてなしタクシー 日高さん
「西山三山と呼ばれる一つに行きます」
西山三山の一つとされ、紅葉の名所として知られる柳谷観音・楊谷寺です。ここには今、SNSを中心に注目されているものがあります。
日高さん
「これが龍手水と言われています」
手を清めるための「手水舎」です。写真映えすると人気なのが、季節の花を浮かべた「花手水」。楊谷寺が発祥です。
この時期は、モミジを浮かべた花手水を楽しむことができます。日高さんの「おもてなしタクシー」で、初めて西山を訪れた京都市内に住む60代の2人は次のように話します。
乗客 京都市内在住 古川律子さん
「花手水の紅葉のグラデーションはすごくきれいで、やっぱり思わず写真を撮りたくなる」
■市内を一望できる1000本のモミジが彩る境内
西山にある紅葉の絶景スポットは、他にもあります。
日高さん
「古めかしい感じがワビサビですごくいいんです。独特の雰囲気です」
ゆったりとした静かな時が流れるのは、勝持寺です。
日高さん
「どこを撮っても、ここは画(え)になる」
赤と黄色のコントラストを心行くまで味わうことができます。
古川さん
「京都市内の寺社仏閣はどこも人が多いから、こちらのほうは穴場というか、人が少ないかと思って連れてきていただいたけど、正解でしたね」
乗客 京都市内在住 村上桂子さん
「紅葉もきれいだし、心が洗われる」
最後にやってきたのは、3万坪の境内が、紅葉や桜、アジサイなど、四季折々の表情をみせる、西山を代表する寺院、善峯寺です。
1000本のモミジが赤く染めあげる境内からは、京都市内を一望できる絶景を楽しむことができます。
古川さん
「絶景を見られて大満足」
村上さん
「西山は人が少なくていい。京都なら西山」
“穴場“として、数々の魅力的なスポットを抱える「西山」。日高さんはこう話します。
日高さん
「まだまだこれからの場所だと思っているんですけど、でも、かといって外国人の方が東山みたいに押し寄せてくるのも、私の中では違うというのがあって、やっぱり日本人の方がこういう場所もあるんだよと、静かに楽しむ場所であってほしいと思う」
(「グッド!モーニング」2024年12月4日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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