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(黒島結菜(C)日刊ゲンダイ)
11月18日から再放送が始まったNHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」。番組が再スタートするやX(旧ツイッター)には《カムカム再放送うれしい、生きる楽しみ増えた》といった歓喜の声が続々と上がっており、好評を博しているのが分かる。放送枠は以前から朝ドラの当期以外の再放送枠(NHK総合午後0時30分)として人気で、NHK総合の午後0時台で、同作の前には「ちゅらさん」が再放送されていた。
当期の再放送枠(0時45分から)が直後に並んでいるという、朝ドラファンにとっては夢のような時間帯だが、仮に0時45分から朝ドラの中でも「問題作」とされている作品が放送されたら、せっかくの夢の時間帯がぶち壊しになるのではないだろうか。そう、それこそ「ちむどんどん」が再放送されたら、ネット上はどうなってしまうのだろうか。
■「#ちむどんどん反省会」なるハッシュタグが話題を呼んでネット上が大荒れに
「ちむどんどん」は2022年度前期に放送。ストーリーは沖縄出身の主人公・比嘉暢子(黒島結菜=放送当時25)が料理人になる夢をかなえるというものだったが、作品に対しては「物語の展開がご都合主義的すぎる!」といった不満の声がSNSに続々。「#ちむどんどん反省会」なるハッシュタグが話題を呼んでネット上が大荒れになったことは記憶に新しい。
正に「怪作」の呼び名にふさわしい同作だが、朝ドラとして放送された以上、午後0時30分の再放送枠に登場する可能性は当然にある。書籍「ネットと朝ドラ」で知られるライターの木俣冬氏は、「ちむどんどん」が再放送に選ばれる要素と選ばれづらい要素の双方を分析する。
「主演の黒島結菜さんが『夏目アラタの結婚』で怪演され、俳優としての才能を再認識されていること。相手役の宮沢氷魚さんが次期大河『べらぼう』に出演されること。主人公の母親役の仲間由紀恵さんが来年3月、沖縄を舞台にした映画に出演することが、再放送される要素として挙げられます。また、出演者の飯豊まりえさんが、『ちむどんどん』以降、『岸辺露伴は動かない』などの演技の評判がよく、話題性があること。やはり出演者の竜星涼さんが、現在放送中の大河『光る君へ』で評判が良いこともプラスに働きそうです。再放送されづらい要素としては、ネットを中心に、登場人物の言動に共感できない、沖縄問題に踏み込んでいないなどについて指摘する声が散見されたことが挙げられます」
■再放送の可能性が高いのは、沖縄本土復帰60周年となる2032年?
どうやら、「ちむどんどん」が再放送される可能性は、十分にあるようだ。では、実際に候補として上がった場合、どのような基準で再放送が決まるのだろうか。それこそ、同作が沖縄本土復帰50周年を記念して放送されたことを思い返せば、復帰60周年となる2032年は可能性が高いのではないだろうか。木俣氏は「沖縄に関する行事的なことと重なるのはタイミングとしてはいいと思います」としつつ、同作が肯定的に再評価される可能性を示した。
「32年だとずいぶん先なので、世の中の価値観も変わって、視聴者層も変わって、内容が受け入れられる可能性もあります。同作は一部の視聴者からの反発を招きましたが、逆に、時間をおいて見れば、面白いというようないいところの再発見があるかもしれません。何で、当時はあんなにムキになっていたのか、と夢が覚めたような気持ちになることもあるのではないでしょうか。少しだけ距離を置いて、面白いところと、やっぱりいかがなものかと思うところを、冷静に見て、楽しめるのではないでしょうか」
ただ、同作には「#ちむどんどん反省会」のハッシュタグを用いつつ、作品を批判する強力なアンチが多数存在した。それでも大丈夫なのだろうか。
「見たくない人は、本放送と違って、再放送までさすがに見ないと思います。再放送で、また同じことを指摘するほど、世間は暇ではないのではないでしょうか」
再放送の際には、世論はいくらかは暖かいという可能性はありそうだ。
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「ちむどんどん」については「#ちむどんどん反省会」というタグがXに噴出していた。関連記事【もっと読む】《ちむどんどんを超えるか期待》SNSは早くも反省会タグ?NHK朝ドラ「おむすび」の不穏…では、「おむすび」に早くも反省会タグが出現していることについて伝えている。
]...以下引用元参照
引用元:https://news.nifty.com//article/entame/showbizd/12136-3613732/