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“7正面”変化?イスラエル本音は…イスラエルとヒズボラ 60日間の停戦合意【報道ステーション】(2024年11月27日) -芸能ニュース/炎上まとめ

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イスラエルとレバノンのイスラム組織『ヒズボラ』との間の戦闘をめぐり、イスラエルとレバノンの両政府が停戦合意しました。

停戦が27日午前4時から始まると、銃による祝砲が鳴り響きます。

仲介に動いていたアメリカのバイデン大統領。

アメリカ・バイデン大統領
「イスラエルとヒズボラが停戦合意案を受け入れたことをうれしく思う。レバノン-イスラエル国境での戦闘は終結する。終わるのだ。永続的な終戦につなげるための合意だ」

停戦協定の中身です。
期間は60日とし、その間に、イスラエル軍は侵攻しているレバノン南部から撤退します。同時にヒズボラも、国境から約30キロにある川の北側まで戦闘員や兵器を撤収。できた緩衝地帯に双方が足を踏み入れることは許されず、代わりにレバノン政府軍と国連部隊が監視を行うというものです。

町には避難していた人々が続々と戻り始めています。

ここまでのレバノン側の死者は3800人以上。特に、この2カ月は、誰が命を落としてもおかしくない状況が続いていました。

人々の声です。

「言葉にならない気持ちです。すべては神様のおかげです」
「停戦はうれしいが、故郷の人たちが亡くなった悲しみを忘れない。血を流した人たちのおかげで、私たちは故郷に帰れる」
「戦争が終わってよかった。家に戻って学校に通いたい」

なぜ、このタイミングで停戦合意に至ったのでしょうか。

3者、それぞれに思惑があります。

イスラエルにとっては軍を再編し、イランとハマスに集中したいという思いがあります。

イスラエル・ネタニヤフ首相
「ヒズボラが戦闘から身を引けば、ハマスは孤立します。ハマスへの圧力が強まることが人質解放という使命の助けになる」

ヒズボラは、イスラエルの空爆や暗殺で、弱体化した組織を立て直す時間がほしいという思いがあるとみられます。

その仲介にあたったバイデン大統領。あと2カ月で任期を終える前に、悪化した中東情勢の1つだけでも解決したがっているとの見方がされています。

ただ、この停戦が永続的となる見込みは薄いかもしれません。

イスラエル・ネタニヤフ首相
「ヒズボラが停戦合意に違反し、イスラエルを再び攻撃するならば、我々は反撃するでしょう」

この発言の裏には、アメリカとイスラエルの間に、ある密約があったと一部メディアでいわれています。

アクシオス(アメリカ)
「アメリカは、レバノンから来る脅威に対し、イスラエルによる軍事行動を支持する保証書を与えることを了承した」

つまり、ヒズボラが合意違反をしたら、イスラエルが軍事行動を起こせるお墨付きをアメリカから得たということになります。

CNN・ダイヤモンド特派員
「イスラエルが掃討能力を維持することは明らかで アメリカから書簡でお墨つきをもらったともささやかれています。その保証がなければ、イスラエルは合意をしなかったでしょう」

アメリカが容認する軍事行動というのが、地上侵攻を指すのかはわかりませんが、あっという間に情勢が逆戻りする可能性をはらんでいることを意味しています。

アメリカ・バイデン大統領
「ヒズボラなどが合意を破り、イスラエルに脅威を与えた場合、イスラエルは国際法にのっとって、自衛する権利を有する」

こう発言したバイデン大統領に、こんな質問が飛びました。

アメリカ・バイデン大統領
「(Q.これまでの停戦と何が違うのか)それがわからないのであれば、記事を書かない方がいい。違いは大きい」

◆ヒズボラを含め、イスラエルと敵対しているのは7つあります。いわゆる“7正面”です。レバノンのヒズボラのほかに、ガザ地区『ハマス』やヨルダン川西岸地区、シリア、イラクにいる『親イラン武装組織』、その後ろ盾となっているイランなどです。

イスラエル・ネタニヤフ首相は、ヒズボラとの停戦に応じた理由について、大きく3つ挙げています。
●イランの脅威に備えて軍の態勢を立て直す
●兵士たちの回復
●ガザ地区のイスラム組織『ハマス』を孤立させる

なぜ、急に、ヒズボラとの戦闘はやめたのでしょうか。

イスラエル政治に詳しい防衛大学校・立山良司名誉教授に聞きました。
立山教授は「ネタニヤフ首相が示した3つの停戦理由のうち、一番の理由は、兵士たちの回復。つまり、“軍全体の休息”」だとしています。

イスラエル軍の発表によりますと、去年10月のハマスとの衝突以降、30万人以上の予備役を招集しているといいます。

立山教授は「イスラエルでは戦争の長期化で、予備役の招集に応じない人も増加。特に、ヒズボラの戦闘は、戦死者が多く、兵器の消耗も激しい。経済負担も重く、戦線の規模縮小が必要になっていた」と指摘します。

ただ、立山教授は、戦線の規模縮小は「あくまで、ヒズボラとの戦闘で、ほかの地域での対立には大きな影響はない」としています。

対イランですが、10月下旬以降、応酬は停止状態です。
立山教授は「イランとの対立構造は変わらないため“備え”も変わらない」といいます。

対ハマスですが、 27日にもガザ各地を空爆しています。
立山教授は「目標であるハマスの壊滅、人質救出を遂げるまで攻撃を止める理由はない。“現状維持”の攻撃態勢は継続される」と指摘しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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