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■COP29 途上国支援の協議難航
南太平洋のソロモン諸島近くで世界最大のサンゴを発見した瞬間の映像です。
長さは32メートル以上、10億個の個体からなるという群体サンゴ。これまでに発見されていた最大のものより3倍もの大きさで、年齢は少なくとも300歳だということです。
現在、サンゴは絶滅危機にあります。失われると、海の生態系が次々と崩壊し、壊滅的な影響を与えるとされています。
そのため今回、発見された“メガサンゴ”は「希望の光」になると期待されていますが、調査チームが訪れた近隣のサンゴ礁では多くのサンゴがすでに死んでいたそうです。
その最大の原因は気候変動による海水温の上昇です。石油などの化石燃料の燃焼で排出されるCO2が大きく影響しているとみられます。
今、アゼルバイジャンでは気候変動に関する国際会議「COP29」が開かれています。
国際研究チーム「グローバル・カーボン・プロジェクト」
「世界はより破壊的で、極端な気候変動を回避する道からさらに遠ざかっている」
国際研究チームは、今年のCO2排出量は374億トンに上り、過去最高を記録する見通しだと発表しました。
また、2日目の首脳級会合では日本に加え、アメリカや中国など主要国の首脳が軒並み欠席したことにより、海面上昇で国の存続が脅かされる島しょ国からは、「本当に団結して取り組んでいるのか」など批判の声が相次ぎました。
さらに、会議に参加していたアルゼンチンの代表団が交渉から離脱。
理由は明らかにされていませんが、アルゼンチンのミレイ大統領は、去年の大統領選で温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」の離脱を掲げ、当選しました。
過激な言動から「アルゼンチンのトランプ」とも呼ばれ、トランプ氏が大統領選に勝利した後、初めて外国の首脳として会談した相手です。
■トランプ氏復権で脱炭素に暗雲
アメリカ次期大統領 トランプ氏
「掘って、掘って、掘りまくれ」
石油・天然ガス産業を後押しすると主張していたトランプ氏が大統領に返り咲いたことで、温暖化対策の国際的な枠組み「パリ協定」から再びアメリカが離脱する懸念が高まっています。
ポデスタ米大統領上級補佐官
「気候変動対策に真摯に取り組んできた人々が大統領選挙の結果にひどく失望しているのは明らか」
国際協調の先行きに暗雲が漂うなか、私たち一人ひとりが脱炭素を意識するよう呼び掛けている会社があります。
東京・渋谷の会社では脱炭素を身近に感じてもらうため、商品にCO2の排出量の削減率を示すことで環境貢献度を分かりやすくしています。
アースハックス 関根澄人社長
「再生紙を使うことで、実際どのぐらいCO2を削減できているか。今、63%に変わってはいるが、実際にどれぐらいCO2(の削減率)が貢献できているのか分かる」
現在、神奈川県内の対象店舗では、脱炭素につながる商品の購入などでポイントが上乗せされるキャンペーンが行われています。環境への貢献度を分かりやすくすることで消費者の行動変容の加速を促しています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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