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■「“核のタブー”確立に貢献」
ノルウェー・ノーベル委員会 ヨルゲン委員長
「ノーベル委員会は、2024年の平和賞を日本被団協に贈ることを決定しました」
日本被団協 箕牧智之代表委員(82)
「ほっぺたつねって、本当か本当かってそんな感じ」
受賞理由についてノーベル委員会は…。
ヨルゲン委員長
「日本被団協と被爆者団体のたゆまぬ努力は、“核のタブー”確立に大いに貢献してきました。被爆者たちの歴史を伝える証言のおかげで、核兵器への反対意見が広く世界中で醸成され、核兵器は80年近く戦争で使用されていません」
■喜びを一番に伝えたいのは「前代表委員の坪井さん」
日本原水爆被害者団体協議会は、原爆投下から11年後の1956年に結成された、被爆した人たちの全国組織です。今日まで世界に核兵器廃絶を訴え続けてきました。
箕牧代表委員
「(Q.喜びは誰に一番伝えたいですか?)やっぱり私は(前代表委員の)坪井さんに伝えたい。私が元気な間じゃなくて、坪井さんあたりが元気なうちにノーベル賞受賞されるのが一番良かった」
21年間にわたり日本被団協の代表委員を務めた坪井直さんは、20歳の時に広島市で被爆しました。
2016年に広島を訪れたオバマ元大統領と直接話すなど、核兵器廃絶に尽力してきましたが、3年前に96歳で亡くなりました。
坪井さんの息子 健太さん
「(Q.どんな報告を?)ノーベル平和賞を取れたよって。父が頑張ってくれたおかげかなと思っているので、向こうで聞いてくれているかなと思って」
■ノーベル平和賞 日本の受賞は50年ぶり
日本被団協の受賞に、世界からは…。
国連 グテーレス事務総長
「世界の指導者たちは、被爆者と同じように明晰(めいせき)な目で、核兵器が死の装置であることを認識すべき時が来ている」
アメリカ人
「世界が正しい方向に進む一歩だと思うし、その動きが加速してほしい」
ロシア人
「私は核兵器の使用には反対ですが、一方でおそらくまだ賛成です。でも大惨事になるので使わないほうがいいでしょう」
日本では1974年の佐藤栄作元総理以来50年ぶりとなった、ノーベル平和賞の受賞。日本被団協の幹部は将来を見据え、こう話します。
日本被団協 濱住治郎事務局次長
「私たちの活動は終わらないと思います。核兵器禁止条約に日本政府も参加していない。被爆者だけじゃない問題ですよね。多くの若い人の力がほしいです。核のない世界を一日でも早く達成できるように」
長崎で被爆者とともに発表の瞬間を見守った高校生は…。
高校生平和大使 津田凜さん
「被爆者の方々が、一つ一つ話をしていくたびに、大切な方々を亡くした思いだったり、悲しい思いが込み上げてくると思うが、それを乗り越えて多くの人に伝えてきた。活動していく中で、無駄だという言葉をもらうこともたくさんあるんですが、ノーベル平和賞で活動を無駄じゃないと気付くいいきっかけだったと思います」
(「グッド!モーニング」2024年10月12日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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