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公共広告機構のCMで「相手をディスらない寛容なラッパー」としても話題になった呂布カルマ(41)が、自身のXで寛容とは程遠い投稿をして炎上している。町おこしを目的にピンク色に彩られ、女性のイラストが描かれた駅舎に対し「何だこの駅…気持ちわりぃ…」と発言し、賛否が起きているのだ。
■「気持ちわりぃ」発言に地元の人の反応は?
ピンク色に彩られた駅は鳥取県と関西圏を結ぶ智頭急行の「恋山形駅」。駅名に「恋」とつくのは全国でもJR北海道の「母恋駅」、三陸鉄道の「恋し浜駅」、西武鉄道の「恋ヶ窪駅」を含め4駅のみで、平成25年に西武鉄道の呼びかけで「恋駅プロジェクト」が始まり、6月にショッキングピンクに塗り替えられた。
話題となったラッパー・呂布カルマ氏は鳥取県で行われる音楽イベントに出演した際に恋山形駅を訪れ、自身のXに「気持ちわりぃ」と投稿。それに対し「町おこしによるものなのに、酷い発言だ」や「発信力がある人がそんな発言をするなんて」などと批判を浴びると「俺が暮らしてる街の駅だったら使いたくないけどな」と反論した。
このショッキングピンクのド派手な駅舎を町民たちはどう見ているのか? 智頭町で生まれ育ち、今は喫茶店を経営する女性(70代)は言う。
「なぜピンクが気持ち悪いの? その方はご年配の方かなんか? え、41歳のラッパーさん? 『恋』と『“来い”山形』にちなんで恋愛の色、ラブの色と言ったら青でも黄でもなくピンクでしょ。感性は色々ですが、良い方に捉えられない、歪んだ方なのかなって感じだわね。もっと柔らかい目で見てほしいものです。この町であの駅を使う者として、気持ち悪いだなんて言われて悲しいです」
3年前に東京から智頭町に移住したというケーキ屋経営者の女性(40代)は「そう思う人もいるんですね〜! アハハ」と笑いながら話す。
「この町は移住者が多く移住者間でのコミュニティもしっかりあるし、町に長く住んでいる方も私たちに目をかけてくれるし、とても優しい人たちが住む町です。だから聞く人が嫌な気持ちになる言葉を言うことも言われることもないから『気持ちわりぃ』なんて言われると驚きますね(笑)。通りすがりの方がピンク色の駅を見てどう思うかは自由ですから、好きに言ってくださいって感じでしょうか」
■ネガティブな言葉もPRになる!
智頭急行の総務部長・坂本克之氏も同様の意見で「いろんなことを思われる方がいらっしゃるだろうから、呂布さんに対しどうってコメントはありません」としながらも、平成25年に色を塗り替えた際のことをこう振り返る。
「駅舎のピンク色は、ピンクの配色の中でもわりと派手なショッキングピンクですから、10年前に塗り替えられた当時は、もしかしたら一部の町民から“派手すぎでは?”という意見もあったんじゃないかなとは思います。
たしかに自分も初めてあの色を見た時はすごい色になったな、とは思いました。でも実際はこの配色にしてから写真撮影のために訪れる方も増え、恋が叶う駅ということで、ハート型の絵馬は昨年1年間だけで200個以上を売り上げ、大事な観光収入源にもなっています」
その収入源にもなっている取り組みをよそに「気持ちわりぃ」と一刀両断されたことについて聞くと、「我々としましては、発信力のある方だから言葉を慎んでほしいとも思いませんし、なにより呂布さんのXのプロフにも『Twitterなんかパフォーマンスだから真に受けんな。』って書かれてますし、こちらも真に受けておりません」とのことだった。
なんと寛容な智頭鉄道だが、恋山形駅の名誉駅長である最上真澄さん(68歳)もこう述べた。
「なんにしてもネガティブな発言をされる方もおるけど、こちらとしてはその方の発言で駅がさらに有名になると思えばありがたいことです。本当に気持ち悪い色かどうか確かめようじゃないかと、どんどん恋山形駅に来てほしい。それこそ、来い!山形!という意味を込めてピンク色にしたんです」
町の人たちの寛容な言葉で、この炎上は鎮まることだろう。
取材・文/河合桃子
集英社オンライン編集部ニュース班
]...以下引用元参照
引用元:https://news.nifty.com//article/item/neta/12378-3413365/