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開催まで200日となる大阪・関西万博。そこで披露される新技術に期待が高まっています。
東京海洋大学が開発した船、その名も「らいちょうN」。一見、普通の船のようにも見えますが、ある特徴があるんです。
東京海洋大学 大出剛特任教授
「ここにリチウムイオン電池がある。(電気を)ためる所と、水素というエネルギーを使って発電するハイブリッド」
「らいちょうN」はリチウムイオン電池と水素燃料電池を使った「電気」で走る船です。地球温暖化の要因となっている二酸化炭素を排出することはありません。
東京海洋大学 大出剛特任教授
「水素だけで走っているということ」
その証拠に、船の後方では水が出てきています。水素を使っているため、排出されるのは煙ではなく、水です。
さらに7月には新型の船として、車でいう「車検」にあたる「船舶検査証書」が日本で初めて交付されました。実用化できることが証明されたことになります。
一方、1隻につき1億円を超える製造コストのほか、水素の補給設備が足りていないなど課題もあります。
東京海洋大学 大出剛特任教授
「船だけを造ってもだめで、燃料を補給してあげないといけないので、まだまだハードルが高い所にある」
解決のためには普及が欠かせません。万博では、この技術がベースとなった船が運航され、世界にアピールする機会となります。
東京海洋大学 大出剛特任教授
「(世界が)変わってほしいね。期待を込めて」
万博では150人乗りの船が運航される予定です。この技術、比較的小型の船に適しているということですが、今後もさらにデータを蓄積して、企業などに提供していきたいとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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