炎上リサーチは芸能、事件、スポーツ、ネット全般の最新情報を24時間更新を続けるまとめサイトです。
ジャニーズ・ワールドカップ情報もお知らせします。
ブログランキングに投票お願いいたします。
[
衆議院議員時代、国会を仮病で欠席し、翌日に不倫旅行へ行った疑惑で、日本中から猛バッシングを浴びた上西小百合。2015年に維新の党(当時)を除名、その後は無所属議員として活動していたが、2018年5月からは芸能事務所に所属。現在は政界から引退し、テレビやラジオ、舞台を中心に活動している。かつて「浪速のエリカ様」との異名をとった彼女は、一連の騒動の影響でどんな目に遭ったのか、当時を振り返るとともに、昨今たびたび議論されている“誹謗中傷”について考える。
■守るどころか批判に回った元同僚議員
上西氏が一躍“時の人”となったのは、2015年4月のこと。当時、維新の党(現・日本維新の会)衆議院議員だった彼女は、一部週刊誌で「国会ズル休み疑惑」が報じられ、世間から猛烈なバッシングを浴びることとなった。
騒動がきっかけで、党を除名される憂き目に遭った上西氏だが、これには世間の誤解も多く含まれていたという。
まずズル休み疑惑については、党に正式な手続きを踏んだうえでの休みであり、診断書も取得していた。また、欠席した数日後に男性秘書と京都へ「不倫温泉旅行」に行ったのではといわれたが、実際は京都の首長や議員との会食や挨拶周りといった政務であり、「秘書との間に不倫関係はなかった」と上西は記者会見やインタビューで話している。
また、秘書本人もそもそも独身で、上西から「具合が悪い」との電話を受けて家に送り届けたあと、「そのまま当時交際していた彼女と旅行にいった」と記者会見や配信番組で語っている。
一方で、上西氏はこうした疑惑以外にも、元衆議院議員でタレントの杉村太蔵氏に対してTwitter(現X)上で更生保護に関する意見の違いから「馬鹿」と発言したり、2017年には一部のサッカーファンとトラブルを起こしたりするなど、「言いたい放題」の態度でたびたび世間を騒がせてきた。
日常的に炎上を繰り返す様子に「政治家としての姿から逸脱している」と批判が集まっており、当時は「自業自得」といった声が多くあった。
政界引退から7年が経ち、現在は芸能事務所に所属する本人に、改めていま何を思うか胸のうちを語ってもらった。
──「ズル休み」と盛んに報じられましたが、じつは事実とは異なる部分もあるそうで?
上西小百合(以下同) そうなんですよ。ズル休みでも旅行でもなかったんですけど、事実とは異なることでも、なんでもかんでも「疑惑報道」ってつけられてしまって。
「こんなことしていいんですか?」って言ったら「一応“疑惑”って書いているからね」って返されるなど、テレビもそういうのが許されていた時代でした。
今だと、コメンテーターがちょっとおかしな発言をしたら「問題発言だ!」とテレビから退場させられることもあるので、出演している方も慎重に発言されていますけど……。
特に当時のワイドショーの場合は、ほぼ私への独自取材なしで週刊誌などの記事を取り上げて、「こいつはダメだ!」と一方的に意見していることがほとんどだったので、悔しい気持ちで見ていましたね。
──特に頭にきた報道やコメントはありましたか?
もともと同期当選だった東国原英夫さんですね。私のことを取り上げて、かなり適当な、全然事実じゃないことをおっしゃっていたので、Twitter(現X)でも反論しましたよ。そしたら、そのワイドショーに直接呼んでいただきました。
■外の世界ではハリウッドスターのような人気者
──現在も恨みのような感情はあるのでしょうか。
はっきり言って、当時は「嘘ばっかりつきやがって!」と腹立っていましたけれども、振り返ってみると、東国原さんが好き放題に言ってくれたことで、私自身が発言できる機会が増えた面もあって。
「上西のことを何か言えば、本人が出てきて言い返してくるぞ」となって報道のあり方も変わってきたと思います。実際に「ズル休み疑惑」と書くようなメディアもだんだん減ってきました。
それによって、地元の方の見る目もだんだん変わってきた感じがします。記者さんとの繋がりができたり、政治に全然興味がないという若い世代の方が「国会で勉強会を開いてください」と連絡をくれたりもしました。
それに早稲田大学の学園祭トークショーにもお招きいただくなど、あれがきっかけで、けっこう動きやすくなったなとは思いますね。
──当初のバッシングに伴って、ネット上では誹謗中傷も浴びるようになったと思います。これについては、どのような思いで日々を過ごされていたのでしょう?
私、当時はTwitterをあまり使っていなかったんですよ。Amebaブログでちょこちょこ地元の活動とかをアップしていたくらいで、Twitterはそもそも利用方法がよくわかってなくて。コメントが来ても、「あ、そうやって見ているんや」くらいの感じでした。
でも、確かに誹謗中傷はすごくしつこかったし、「あ! コイツお騒がせの議員や」みたいなコメントはたくさん来ていて。ワイドショーで報じられるたびに、ピコンピコンと通知が鳴ってました(笑)。
──ネットでの執拗な誹謗中傷は、現実世界に何か影響はありましたか?
いや、それがまったく……。実際に物をぶつけられるとか、「お前コラ!」って言われるといったことは一切なかったです。特に多くの人って、どんな形であれ、テレビに出ている人がとても好きなんですよ。だからもう、テレビで東国原さんと喧嘩しているときなんかは、申し訳ないんですけども、大人気でした(笑)。
私、阪神ファンで野球が好きなんですけど、球場に観戦に行ったときなんて特にすごくて。帰りに、私がいるって気づいた人たちが、「私はハリウッドスターか!」って思うくらい、ブワァーって私が動くほうに動いてきたんです(笑)。試合後に2時間近く記念撮影をしていましたね。やっぱり日本は平和な国ですから、現実で「なんやお前!」って言ってくる人はいないんですよ。
■「つらいと思ったらスマホを置いて」
──ご自身はさほど影響がなかったようですが、昨今、ネットでの誹謗中傷が大きな問題になっています。そのことについては、どう思われていますか。
議員は公人ですし、言ってしまえば年じゅう誹謗中傷されているようなものなので、比較的耐性があるのかなと思います。それに、議員には「こういうことがあっても支えていくよ」と言ってくれる秘書や地元の方がいるんですよ。だから孤独はあんまり感じませんでしたし、それほどつらくはなかったと思うんですよね。
ただ、やっぱり一般の方……誹謗中傷に遭われて自殺を考えてしまう方の中には、孤独を抱えている場合もあると思います。そういう方は、“切り離して考える”ということをしてほしいなと。
私も経験しましたが、ネットで「死ね」と言われているからといって、外で同じような言葉を浴びせられるかというと、それはない。ネットとリアルはまったく違うので、切り離して考えてみてほしいなと思います。
──現在はSNSをほとんど更新していませんが、これは誹謗中傷と何か関係があるのでしょうか?
政界引退後も、最初は政治や社会問題に関してよく投稿していたんですけど、なんか、あまりにも政界にいいニュースがなくて。心がクラクラして「1回休もうかな」と思ったんです。自分に向けられる言葉が嫌だったというよりは、社会や政治であんまりいい話がないな、と。
──誹謗中傷で悩まれている方や、そして心ない言葉を書き込む人に対してご意見をお願いします。
まず悩んでいる方には、「逃げることも大事」と言いたいですね。私の場合も炎上しているときほど「写真撮ってください」「握手してください」と言われましたし、しょせんネットは社会の一部です。そればかりに囚われずに、つらいと思ったらスマホを置いて、最悪な結果になる前にちょっと外に目を向けてみてほしいですね。
誹謗中傷の書き込みをする人には、脅しじゃないですけど、「開示請求とかでいろいろバレるよ?」「慰謝料請求されるよ?」と言いたい。私が批判されていた当時、ネットでの誹謗中傷は今よりも酷かったと思います。それは、匿名性が担保されていると皆が勘違いしていたからで、すごく過激で粘着質だった。
でもそれは幻想で、プロバイダ責任制限法に基づく開示請求で身元はバレる。コメントするにもリスクがあるということがさらに広まって、誹謗中傷がなくなっていけばいいなと。まぁ「どこまでが意見で、どこまでが誹謗中傷か」という問題もあるので、難しいとは思うんですが……。
今って昔に比べて「多様性」と口にされるわりには、自分と違う意見を一切受け入れない人も多いじゃないですか? でも、自分とまったく同じ意見の人なんていないし、家族とだって喧嘩するわけですよね。
なので、もうちょっと広い気持ちを持って、自分と考えが違うのであれば、しっかり意見交換してほしいです。違う意見を聞いたら自分を高められるし、それが勉強じゃないですか。インターネットに書かれているのは悪いことばかりじゃないと思うんで、そういうふうになっていけばいいなって思います。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
]...以下引用元参照
引用元:https://news.nifty.com//article/item/neta/12378-3385934/