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パワハラ炎上で学んだ…元高校ラグビー名監督「しくじり先生」の教訓【スーパーJチャンネル】(2024年9月8日) -芸能ニュース/炎上まとめ

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去年から今年にかけて地方自治体の首長がパワハラで訴えられるケースが相次いでいます。パワハラはどうすれば防げるのか。過去にパワハラで炎上し、人生が変わったという「しくじり先生」を取材しました。

■パワハラで炎上…「しくじり先生」の教訓

流通経済大学付属柏高校 ラグビー部初代監督 松井英幸さん
「私自身もパワハラで監督を辞任することになったので、当時のことを振り返る、そんな機会だったなという感じがします」

 最近、パワハラ疑惑が相次ぐなか、我々は何を学んだらいいのでしょうか。兵庫県の斎藤元彦知事(46)らによるパワハラなどの疑惑。

百条委員会委員
「(食事の)対応はもうできませんということを知事に伝えると、知事が車のシートを蹴って『俺は知事だぞ』とものすごい剣幕で切れだした。事実ですか?」
兵庫県 斎藤元彦知事
「事実じゃないと思います。俺は知事だぞとか、そういうので激怒するってことは私はないです」

 パワハラ疑惑は他の自治体のトップも…。

愛知・東郷町 井俣憲治町長(当時)
「お前んち何宗?葬式やるっていったら何宗?」
手術を控えた職員
「死ぬこと前提じゃないですか」
井俣憲治町長(当時)
「お前死んだら香典いくらぐらい?」

福岡・宮若市 塩川秀敏市長
「なめてんのか、仕事を!そんならお前、辞めればいいじゃないか!」

 一体、なぜ起きてしまうのか。また、防ぐ手立てはないのか。私たちは、過去にパワハラの経験で大きく人生が変わった“しくじり先生”に話を聞きました。

松井英幸さん
「自分自身に対する怒りとか不満とか、不安とか不信とか、色んなことで自分の中が整理されない。本当にもう頭の中がぐちゃぐちゃ」

 流通経済大学付属柏高校のラグビー部で初代監督を務めた松井英幸さん。チームを全国大会の舞台「花園」に23回出場させた名将です。

 ところが、初の全国制覇を目指し、チームを強化していた2015年。選手への暴力行為の責任を取って現場を離れることになりました。

松井英幸さん
「私の場合にはパワハラの認識がなくて、結果を出してきたし、私自身が勝手に思い込んでいたのかもしれないが、それが正しいという、その価値観があったので、そこでそういう形でこれはパワハラだと言われた時、非常に私としては何でだ、なぜだというショックだった」

 しばらく心の整理ができずにいた松井さんですが、自分自身を見直すため、ラグビーの強豪国・ニュージーランドへコーチとして留学。

松井英幸さん
「向こうでの教育っていうのは、強みのところをとことん伸ばす、そんな指導法だったというのはすごく衝撃的だった」

 ラグビー本場の教え方を現地で体感し、考え方を180度転換した松井さん。

松井英幸さん
「何というかフラットな人間関係。選手も意見を言うし、コーチ陣も意見を言うし、お互いをディスカッションしながら一つのものを作っている。ある意味私がやっていたのは、主従関係のなかで教えてやらせていた」

 この経験を多くの人に語り継ごうと、自らの経験を著書にしたり、講演したりと、積極的な活動を行っています。

 昭和世代が今の世代などとどう向き合えばいいのか。パワハラの“しくじり先生”の立場から松井さんはこう話します。

松井英幸さん
「やっぱり言葉のかけ方って大事ですよね。言葉のかけ方によって、非常に捉え方が変わってくる」
「(Q.間違っていたと自分でも思った?)思いました。やり方を間違えていた。生徒に対する愛情はあったけど、やり方を変える時代になってきていると思う。言葉をかける前に、その人との人間関係の構築がどうなっているのかって大事だと思うんですよね」

 そのうえで、聞く力も大事だといいます。

松井英幸さん
「やはり、ちゃんと聞くことによって相手が、感情が自由な表現ができるようになる。そしてお互いの理解がどんどん深くなってくると思う。そこでの信頼関係が生まれると、お互いが問題解決に協力してできるようになる」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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