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停止した直後から放水が行われました。タイヤが破裂し、ホイールが損傷しているのが見つかったそうです。
滑走路にとどまったまま行なわれたタイヤの交換作業。ほかの便の運航に大きな遅れは出なかったものの、滑走路が1本、一時閉鎖される事態となりました。
お盆で乗客も増える空の玄関口。同じようなトラブルが立て続けに起きています。
11日、アゼルバイジャンの貨物機のタイヤが離陸時に破裂しました。そして、12日は、旅客機も、着陸時にタイヤの表面がはがれ、同じく滑走路が一時閉鎖されました。
13日と11日はA滑走路。12日はB滑走路と、場所は別々ですが、成田空港で相次いだタイヤのトラブル。過去を振り返ると、今まで、成田空港を含め、世界各地で、度々、起きていることではあります。
先月、フロリダ州・タンパ空港では、離陸を試みた機体のタイヤから煙が上がりました。複数のタイヤが破裂したとの報告が出ています。2022年、ロサンゼルス空港に着陸したデルタ航空機。タイヤ2本が破裂したこの事案では、滑走路上で何かに衝突した可能性が指摘されています。着陸時にタイヤが破裂した別のケースでは、パーキングブレーキがかかったままだったとの報告もあります。
大手タイヤメーカーによりますと、着陸時に、タイヤの表面温度は250度以上。スピードと重さに耐えるため、タイヤの空気圧は、乗用車の6倍に上り、それだけ頑丈につくられています。
空港も、当然、対策を取っています。
成田空港では、滑走路の点検を1日2回。特殊車両に搭載した赤外線カメラで、アスファルトの温度を測定し、目視では確認できない内部の空洞を検出できるといいます。
一連のトラブルについて、空港関係者は「連続して発生していることについては、危機感を持っている」としています。
成田空港で、離陸着陸の際にタイヤをめぐるトラブルが相次ぎ、いずれも一時、滑走路が閉鎖される事態となりました。
●どのような原因が考えられるのでしょうか。
航空評論家の小林宏之さんは、大きく2つの可能性を指摘します。
【ブレーキなど機械的トラブル】
「機械的なトラブルで離陸時にブレーキが利いたまま車輪がうまく回転せずに、引きずる形で離陸した可能性がある」といいます。
【滑走路の異物を踏む】
「前の航空機が滑走路に落とした部品など、異物を踏んで、タイヤが破損した可能性がある」といいます。
暑さの影響も気になりますが、小林さんは「世界には、日本より気温の高い都市が数多くあるので、直接、いまの暑さが関係しているとは考えにくい」と話します。また「航空機のタイヤは、乗用車とは違い、内部に特殊な繊維が巻かれているなど、そもそも頑丈にできている。仮に1つのタイヤがバーストしても、航空機の多くは、複数のタイヤで支えられていて、安全に停止できる」としています。
今回の一連のトラブルについて、国土交通省は「詳細な事実を確認している」として、原因などを調べています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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