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漂流36時間 なぜ女性は助かったのか?独自検証でわかった“3つの奇跡”【サタデーステーション】(2024年7月13日) -芸能ニュース/炎上まとめ

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直線距離でおよそ80キロ。実に36時間にわたる漂流の末に救助された、20代の女性。同じ場所、同じ時間帯に取材した結果、見えてきた“3つの奇跡”とは。(7月13日OA「サタデーステーション」)

■同じ時間帯の海岸に行ってみると…

13日、サタデーステーションは、女性が行方不明になる直前まで、友人と2人で滞在していたペンションへ。オーナーから新たな証言を得ることが出来ました。

ペンションのオーナー 青木光男さん
「事故があった日は1回、午後3時ぐらいだったと思いますけど帰ってこられて、それから30分ぐらいしてまた出かけられました。普通の身なりで、海に入るという感じではなく出かけました。二人で夕飯でも食べに行くのかなと思いながら」

その後、女性が海岸から行方不明になったのは、午後7時半ごろ。番組が同じ時間帯に行くと新たに分かったことがあります。

報告・仁科健吾リポーター(白浜大浜海水浴場 午後7時半ごろ)
「この時間帯は人気は全くありません。そして今、ライトが点いているんですが、一旦消してみますと、海の方を見てもですね、人がいるのかどうか分からないぐらい暗いです」

砂浜周辺は薄暗く、もし海に人がいたとしても肉眼で見つけることは難しそうです。

■沖から見た夜の海は?

では、女性の目線から砂浜はどう見えるのでしょうか?釣り船で海岸の沖合へと向かいます。

報告・仁科健吾アナウンサー
「先程までいた砂浜から100メートルほど離れた海の上にきています。あたりを見渡しても、真っ暗で何があるのか確認が出来ません」

海から見るとどこまでも続く漆黒の闇。どっちが砂浜なのか、その距離もまったくわかりません。さらに怖いのが海水の流れです。

水難学会斎藤秀俊理事
「特に海岸付近の流れとして有名なのが離岸流。岸から離れていく流れというのがあるんですね。秒速で20センチとか30センチぐらい」

流れを加速させたのが、女性が身に着けていた「浮き輪」です。海に浮かべた浮き輪は、風に乗りどんどん沖合へ。

水難学会斎藤秀俊理事
「この時間(夜間)は、陸の方から海の方に向かって風が流れる時間なんです。西の風(陸から海に吹く風)、風速8メートル毎秒という、比較的強めの風が吹いてました」

■3つ奇跡「浮き輪」「黒潮」「発見」

こうした厳しい状況の中、女性はなぜ助かったのか?実は、3つの奇跡が起きていました。

水難学会斎藤秀俊理事
「浮き輪を付けていて良い影響は、呼吸が確保できたこと。しかも浮き輪のサイズがジャストフィットだと寝落ちしても体が水のなかに落ちない」

そしてこの浮き輪がさらなる奇跡を起こしていました。女性は浮き輪をしていた事で風にあおられ沖まで流されました。しかしこのことが、功を奏していたのです

水難学会斎藤秀俊理事
「北上した黒潮が伊豆大島をまさに包み込むように流れていて、千葉県の房総半島の南に達するという流れだったということで、良かったのかなと思います」

さらに…。

水難学会斎藤秀俊理事
「今回の救出劇の中で最も奇跡は何かというと、船によって発見されたこと。訓練されてる人が、分かって(海の)中に入って救助している。これはそういう人がそこにいること自体が奇跡なんですよ」

■もし流されたら…どうすれば?

高島彩キャスター
「今回は奇跡が重なって助かったということですけれども、実は柳澤さんも離岸流に流された経験があるんですよね?」

ジャーナリスト柳澤秀夫氏
「若い頃、沖縄で勤務していた時に沖縄本島南部の海岸で、珊瑚礁でできた入り江のようなところだったんですが、離岸流にあって岸に戻れなくなったんですよ。たまたまその時はウェットスーツを着てシュノーケルを持ってたんですよね。ですから、もう無駄な抵抗はやめて沖に流されて、それでしばらくして体の自由がきくようになったところで、岸に並行して少しずつ泳いで岸に戻った経験があります」

高島彩キャスター
「それは知識があったんですか?」

ジャーナリスト柳澤秀夫氏
「実は海の知識っていうのは、沖縄で勤務している間にプロの潜水士のダイバーの資格も持ってたもんですから、そういうことがやっぱり功を奏したと思います」

高島彩キャスター
「なるほど、ウエットスーツを着てたのもよかったと」

ジャーナリスト柳澤秀夫氏
「浮くか沈むかどうかで、浮いていれば何とかなるということ」

高島彩キャスター
「慌てずに落ち着いて行動できたということも、よかったのかなと思いますが、実際に離岸流に流されてしまった時、どのように対処したらいいんでしょうか?」

板倉朋希アナウンサー
「柳澤さんからもありましたが、水難学会の斎藤秀俊理事によりますと、『まずは体力温存のために流れに身を任せて救助を待つ』、これが一番大事だということです。『戻れるかどうか確かめたくなった場合は、半分くらいの力で1分ほど試して、陸に近づけなければ浮いて、動かず救助を待つ』、それが大事だと。一方で、『全力で長時間頑張るということはやめてほしい。足がつって溺れる可能性もある』ということです。それから最近は携帯電話を多くの人が持ってますけれども、これを防水ケースに入れて海に持って入っていれば、いざというとき救助も呼べてGPSで追跡も可能だということです」

高島彩キャスター
「電波はどうですかね?」

ジャーナリスト柳澤秀夫氏
「10キロから20キロくらい海岸から離れていても電波は飛ぶということなので、携帯電話を腕時計のような形で付けられたらいいですね」

板倉朋希アナウンサー
「今はスマートウォッチなどもありますので、有効活用できれば」

高島彩キャスター
「色々と想定して海に向かうという事が大切だと感じますね」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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