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■LEDが普及で小型化に
非常口マークは緑が背景のものと白が背景のもの大きく2種類あり、それぞれ意味も違うんです。
元・麻布消防署署長の坂口隆夫さんに、この緑と白の違い以外に昔と今で何が変わったのか、さらになぜで緑なのかを聞きました。
まず、昔と今で変わったことを見ていきましょう。
ズバリ大きさが変わったんです。
一昔前は非常口の明かりは蛍光灯がメインでした。それに合わせて長方形のものが主流でしたが、LEDが普及したことで小型化に成功し、横幅が短くなっています。今は正方形のものも増えてきているということです。古い建物は長方形のものも今もあると思います。
■デザインではなく…色彩学の観点から!
次に、気になる緑と白の違いについては、色によって非常口までの距離が違うということなんです。緑が背景の非常口は、正式には「避難口誘導灯」といいます。非常口や出入り口付近に付いているのですが、屋外に通じる非常口以外にも、部屋の出入り口や、防火扉なども非常口となるため緑のマークが付いています。
つまりこのマークがあるということは、建物の外に脱出できるということなんです。そこが防火シャッターが下りていても、この緑のマークがあれば通り抜けられる、ということも覚えておいてください。
では白が背景の非常口は何なのか。正式には「通路誘導灯」といい、非常口までの経路を示しているものになります。必ず矢印が付いています。この矢印の方向に進めば緑のマークの非常口にたどり着くことができます。この矢印に進んで「非常口がない」ということはありませんので、これを見たら非常口に着くことを覚えておいてください。
では「なぜ緑なのか」。白が背景のものも矢印は緑で、メインカラーは緑です。それは火災の時に目立つ色だからです。
火災が起きた時は赤い炎に囲まれることもあります。そんな時に色相環で見てみますと、赤の反対方向にある緑が目立つので採用されました。
デザインではなく、色彩学の観点からこの緑色になっているのです。皆さん、覚えておいてください!
(スーパー J チャンネル「なるほどハテナ」2024年7月10日放送)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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