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最初の訪問先は、雅子さまが学ばれたベイリオル・コレッジです。当時、滞在していた寮の寮長や、恩師らとの懇談を終え、ベイリオル・コレッジをあとにされました。
外務省の職員として、国際関係論を学ばれた雅子さま。テムズ川の歴史を研究されていた天皇陛下。留学の時期はずれますが、雅子さまは、この時にはすでに陛下と出会われ、お妃候補として名前が上がっていました。勉学にはげむかたわら、パーティーでは、得意の日本料理を振舞われることもあったそうです。
帰国後は、数々の要人の通訳を務めるなど、外交の最前線で活躍されてきました。恩師たちは、人並外れた有能さを口々に語ります。
雅子さまの指導教授 ルーカス・ツカリスさん:「とても気さくで、魅力的、聡明かつ行動的で、教え子の中でも、最高の学生の一人でした」
同じく指導教授だったロバーツ氏。ある日、優れた研究者ばかりが集まるディナーに、雅子さまが外交官だった父・恒さんとともに出席されたことがあったそうです。
雅子さまの指導教授 アダム・ロバーツさん
「雅子さまは、恐ろしいほど有能な学者たちと打ち解けていました。ユーモアと笑顔はそのままに 、とても落ち着いていました。並外れた能力の持ち主だと感じました」
天皇陛下は、オックスフォード訪問を前に、旧交を温められていました。
宿泊先のホテルにやってきたのは、フィリップ・ウィットモアさん。ビオラを弾かれる陛下とともに、弦楽四重奏団を組んでいた人物で、回想録にも『W君』として登場しています。
17日にインタビューしたときには「今回は会えないでしょう」と言っていましたが、26日になって、日本大使館から連絡があり、急きょ、面会が実現したそうです。
フィリップ・ウィットモアさん:「(Q.陛下にお会いできましたか)はい。大変、お元気でした 。思い出話に花が咲きました。ビオラが4丁に増えたそうです」
15年ぶりの再会。お茶を飲みながら、20分ほど話せたそうです。
フィリップ・ウィットモアさん:「お目にかかれて、うれしかったです。多忙なご公務のかたわら、音楽にも時間をついやされることを願います」
天皇陛下は27日、ロンドン郊外のウィンザー城を訪問されました。コロナ禍でイギリス訪問が延期され、再会が叶わぬまま亡くなったエリザベス女王が眠る場所です。
公式日程を終え、報道陣の取材に応じられました。
天皇陛下:「歴史あるロンドンの建物の荘重なたたずまい、それから、またあのテムズ川。そういったものを眺めながら、やっぱり思い出の地に戻ってきたという印象を強く持ちましたし、そのようななかで、本当に『おかえりなさい』と言っていただいた、『welcome back』と多くの方から言っていただいたこと、本当に、これ私はうれしかったですし、その思い出の地に、今回、雅子にとっても、イギリスは思い出の地ですので、2人でもって立つことができた。これは、本当に、大変、幸せなこと。(Q.晩さん会の会場を沸かせていましたが、荘厳な空気の中でどういうお気持ちで)皆さん笑っていただいたのが、うれしかったですね」
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