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乗り物の電球間引いて…電気代値上がり遊園地悲鳴「経営に影響」園長の秘策は薪割り【サンデーステーション】(2024年6月2日) -芸能ニュース/炎上まとめ

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家計を直撃する電気代の値上がり。番組は、電気・ガスに加え、物価高騰や賃上げの「四重苦」にあえぐ現場を取材しました。

▽乗り物の電球間引き…電気代値上がり遊園地悲鳴
(佐々木一真アナウンサー)「こちらの遊園地では地上50mの大観覧車に、貴重なイタリア製の空中ブランコを楽しむことができます」
こちら「サントピアワールド」は1976年の開業以来、多くの新潟県民に親しまれてきた、昔ながらの遊園地です。思わず上がる悲鳴。それはお客さんだけではないようです。園長の高橋さんです。
(サントピアワールド 高橋修園長)「受難の時代だと思いますね」
Q.遊園地の電気代は?
「年間で2500万円とか3000万円とかそのくらい。電気の値上がりというのは本当に経営にもろに影響を与えますね」
電気・ガス料金の負担を軽減するため、政府が行ってきた補助金が終了。6月使用分から、どちらも値上がりする見通しです。
(サントピアワールド 高橋修園長)「ここの水は常に循環させて、そしてボートを運ぶというものなんで、非常にこれは電気を食うものですね」
Q.やはり水は止められない?
「そうなんですよ。あれだけ皆さん喜んでくださっていますからね」
アトラクションを動かしながら、どう節電するのか。そこには涙ぐましい努力も。
(サントピアワールド 高橋修園長)「よく見ていただくと気づくと思うんですけれども、1個置きに電球を抜いてます」
Q.間引いているんですね?
「そうなんです。ソケットだけ見えるかと思うんですけど、お客様が見てそんなに違和感ないような抜き方をしているつもりなんですけども」
さらに…
(佐々木一真アナウンサー)「こちら園の中心をダイナミックに流れる滝のはずなんですけれども、 節電のため今年に入って10回ほどしか動かすことができていないといいます」
以前は、豊かな水が流れていた人工の滝は人気の撮影スポットでしたが、今は干からびたまま―。
(サントピアワールド 高橋修園長)「寂しいです。前は当然毎日動かしておりましたけれども、ここ最近はゴールデンウィークとかそんなときだけ流して、基本的に止めることになりますね」
実は、この「サントピアワールド」、おととし、ウクライナ侵攻の影響で電気代が跳ね上がった時には、社内文書を公開し、窮状を訴えていました。
「やばい、大ピンチです」
この時は、電気料金の見積もりが年間1820万円から3580万円と倍近くに。やむなく入園料の値上げを決断し、乗り切ったと言います。

「はい、気を付けてね。ありがとう」
これ以上、お客さんの負担を増やすことはできないと、今、力を入れている“秘策”がこちら。
「薪割り機が1、2、3台」
本業とはかけ離れた、薪を製造して販売するという新たな挑戦。近隣の山から出る、間伐材を有効活用していると言います。
(サントピアワールド 高橋修園長)「独自の別な収入源も見つけないといけないと。それがお客さんに負担をかけないことにつながるわけなので、ここまで電気代が上がってくると、薪ストーブとかそういったもので、(園内の)暖房にも使えないかなと今ちょっと考えているところです。園の“照明の明かり”は消しても、“園の明かり”は消してはいけないということでさせていただいています」

電気代の値上がりは、一般家庭にとっても深刻です。
「暑くなるし、やってられないですよね。お給料も上がらないし…」
(80代)「困る困る、そりゃそうだよ。ちょっと女房が買い物に行くと、暑いって(クーラー)かけるのよ」
(50代)「(定額減税で)税金が下がっても電気代、ガス代、物価高となってくると、そこで補えないのかという感じはします」
大手電力10社の家庭向け電気料金は、政府の補助金が終了し、6月使用分から値上がりします。
こちらの夫婦は…
(40代・30代 夫婦)「(電気代が)上がったってことは忘れて、この子(犬)がいるから、そこはもう俺らっていうよりはメインはこっち(犬)だから」
ペットがいるため、エアコンは欠かせませんが、他ではできる限り節電を心がけているといいます。
「夜のリビングは、こんな感じになります。メインの電気も付けていません。この電気だけで夜は十分なので、これで夜は生活しています」
キッチンや廊下、洗面所など家にある全ての照明をLEDに替え、さらに…
「玄関は人感センサーで電気がつくようになってます」

▽電気代値上がりで「四重苦」スーパーの節電対策
千葉にあるこちらのスーパーでも、あの手この手で節電対策を行っていました。
(ぷらすわん 剱持鶴雄 店長)「こちらのアイスの冷凍ケースを入れ替えました」
数十万円かけ、省エネタイプの冷凍ケースに変更。閉店後には…
(ぷらすわん 剱持鶴雄 店長)「こう言ったオープンケースの所、照明を消した上でナイトカーテンを全部閉めます。これによって冷気が外に逃げないような」
様々な対策はしましたが、先月の電気料金を去年の同じ月と比べてみると…およそ4万円の増加。さらに今月からは、補助金もなくなります。
(ぷらすわん 剱持鶴雄 店長)「試算してみたんですけども、5万円以上の値上がりになってしまう」
値上がりするのは電気だけでなく「ガス」も…こちらのスーパーで売上上位を占める「お惣菜」。作れば作るほどガス代がかさみます。そこに追い打ちをかけるのが、今月からの商品の値上げ。「加工食品」や「菓子」など、その数614品目に及びます。
(ぷらすわん 剱持鶴雄 店長)「買い控えが生じる可能性がとってもあると思います」
その買い控えの客を呼び込むための新聞の折込広告も経費削減で止めました。
(ぷらすわん 剱持鶴雄 店長)「店頭にいらしたお客様に渡す手配りのチラシに変えて、金額としては月に数万円くらいな感じですけども…」
もうこれ以上、経費削減できない中、頭を悩ますのが、人件費です。
(ぷらすわん 剱持鶴雄 店長)「日中はレジ番1人とこれ以上の人員削減は難しいという状況ですね。そういった中で昨今の最低賃金の値上げという部分で経費の圧迫という形になっています」
このスーパーでは、電気、ガス、物価高、人件費の “四重苦”に陥っていました。
(ぷらすわん 剱持鶴雄 店長)「削減に関しては本当に自分たちもできるところはやり尽くした。電気代、ガス代、商品の値上げ、人件費、こういった四重苦の中で先が見えない状況です」

6月2日『サンデーステーション』より
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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