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「銀河英雄伝説」のツイートをしただけなのに…“大炎上した大学教授”の後悔(2024年5月19日)|BIGLOBEニュース -芸能ニュース/炎上まとめ

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「銀河英雄伝説」のツイートをしただけなのに…“大炎上した大学教授”の後悔

2024年5月19日(日)18時0分 文春オンライン

「傍からみれば、『社会学者が今度は銀英伝にいちゃもんをつけてきた』という構図だったはずです」

 当時、法政大学社会学部教授だった津田正太郎さんはなぜ『銀河英雄伝説』のアニメについてつぶやいただけで炎上してしまったのか? その経緯を新刊『 ネットはなぜいつも揉めているのか 』(筑摩書房)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/ 後編 を読む)

◆◆◆

私の炎上体験

 2020年9月11日午前11時41分、いつものようにカフェで仕事をしていた私は、ふと思いついて次のような連続ツイートをしました。

 銀河英雄伝説のリメイク。三期以降も続くのかな。もしそうなら、男女役割分業の描き方は変更せざるをえない気がする。旧アニメのままだと、さすがに時代にそぐわない。作品として大変に面白いのは踏まえたうえで。…なんてことを書いたら炎上するかな。実際のところ、昔のドラマやアニメをみていると、価値観の変化がもっとも顕著なのがジェンダーの描き方だという感はある。そういう変化を踏まえたうえで作品を楽しめばよいわけで、ジェンダー関係の指摘は作品を全否定することだというのは違うと思うんだけどな。

『銀河英雄伝説』(以下、銀英伝と表記)をご存じない方も多いでしょうから、上記のツイートの背景を簡単に説明しておきます。1982年に出版が始まった田中芳樹の小説である銀英伝は、初登場から40年が経過した今も根強いファンがたくさんいる人気作品です。アニメ化やコミカライズ、ゲーム化などのメディアミックスもさかんに行われ、1988年から2000年にかけて一度目の、2018年からは二度目のアニメ化が『Die Neue These』として進行中です。

スペースオペラの大傑作『銀河英雄伝説』(写真:東京創元社サイトより)

 この作品の舞台となるのは、遠い未来、人類が地球を離れてさまざまな惑星に分かれて暮らしている宇宙です。そこでは民主主義体制をとる自由惑星同盟と、皇帝と貴族によって支配される銀河帝国という二大勢力が激しい戦いを繰り広げており(他にも勢力はあるのですが、ここでは省略します)、堕落した同盟側と、清廉かつ有能な独裁者を擁するようになる帝国側との対比がきわめて印象的に描かれています。

 このように書くと、民主主義を否定し、独裁制を擁護するような作品に思われるかもしれませんが、実際には主要登場人物によって民主主義の理念が滔々と語られるなど、民主主義のあるべき姿を考えるうえでも勉強になる小説だとも言えるでしょう。

 私は高校生のころに銀英伝に親しんでいたものの、その後は縁が切れてしまっていました。ところが、2018年から『Die Neue These』の第一シーズンの放送が始まったことから、再びこの作品を視聴するようになりました。改めてみると、やはり大変に面白い作品です。

 2019年から始まった第二シーズンも楽しく視聴していたのですが、続きが待ちきれなくなってきました。そのとき、私が加入しているアマゾンプライムで最初にアニメ化されたときのエピソードが全て公開されていることに気づきました。そこで私は、2020年の夏をそれらのエピソード(全部で110話あります)の視聴に費やしていたのです。

 それらも大変に面白かったのですが、少し気になることがありました。

 原作小説の発表が1980年代、そしてこの初回のアニメ化も1988年に開始されているということから、作品内に登場する男女の描かれ方が少し古いように感じられました。女性が家事をするのが 当たり前だということが前提になっているように思われたのです。決して褒められる水準ではないとはいえ家事をやっている男性の立場からすれば、登場人物の男性に「お前も家事をしろ」と言いたくなります。そこから、先に引用したツイートへとつながっていくわけです。

 また、上記のツイートの最後、「…なんてことを書いたら炎上するかな」という一文には、昨今のツイッターにたいする私の印象が反映されています。2013年ごろから、ツイッターの一部では「表現の自由」をめぐる論争が激しく展開されていました。きわめて大雑把に言えば、女性蔑視とみなされうるアニメ表現を批判する側と、「表現の自由」の原理に従ってそれらの表現を守ろうとする側との論戦です。

「…なんてことを書いたら炎上するかな」と書いた理由

 その批判側の急先鋒とみなされているのが「社会学者」でした。確かに、アニメ表現に批判的な方々のなかには社会学者も含まれてはいるのですが、その数は決して多くありません。

 しかし、「社会学者」というカテゴリーはきわめて大雑把に使われており、中規模の書店に行って社会学の書棚を覗くと、そこにある書籍の半数以上が社会学者ではない著者によって書かれている……ということも珍しくありません。おそらくは「社会について物申す、学者っぽい人」がひとまとめに「社会学者」とみなされているのが現状ではないでしょうか。

 私も自分のことを社会学者だとは思っていないのですが(社会学の正規教育を受けていませんし、そう名乗るのは恐れ多いので)、専門分野の一つに「政治社会学」と書くことはあります。

 また、当時は法政大学の社会学部に勤務していたこともあり、そうみなされるであろうことは明らかでした(ただし、同社会学部には経済学者、法学者、地質学者など、さまざまな分野の研究者が所属しています)。このような立場の人間が、アニメについてジェンダーと絡めて言及するのがリスクの高い行為であることもわかっていました。それが「…なんてことを書いたら炎上するかな」というフレーズの趣旨です。傍からみれば、「社会学者が今度は銀英伝にいちゃもんをつけてきた」という構図だったはずです。

 ただ、上記のツイートには、もう一つの意図がありました。それは、可燃性の高い話題だからと言って、何も言えないというのはおかしいのではないか、という問題意識です。ソーシャルメディアは自由に発言できる場であるはずなのに、反社会的な内容でもないはずなのに、思ったことをつぶやけない。社会学者だろうと何だろうと、もう少し自由に議論を交わせないだろうか。そうした問題意識が「ツイートする」ボタンを私に押させた大きな要因になったのでした。

〈 Amazonレビューは大荒れ、SNSでは卑怯者扱い…“アニメの感想ツイート”が炎上した「大学教授のその後」 〉へ続く

(津田 正太郎/Webオリジナル(外部転載))


文春オンライン


]...以下引用元参照
引用元:https://news.biglobe.ne.jp/domestic/0519/bso_240519_1224075793.html

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