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“現地ゼロ泊”格安で人気、弾丸フェリー 「これはマズイ」スリリングな展開も?!【Jの追跡】【スーパーJチャンネル】(2024年4月13日) -芸能ニュース/炎上まとめ

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夜出発し、翌朝到着。その日の夜にはまた出発!ちょっと忙しいけど格安で人気“弾丸フェリー”。弾丸ゆえ、時に「乗り遅れ」もあり得るスリリングな旅!その行方を追跡しました。

■利用した目的は「全国大会に出場するため」

往復1万2000円から楽しめる「さんふらわあ」の“弾丸フェリープラン”。安いといっても、侮れません。

海を一望できる展望大浴場が無料。さらに、船内ではプロジェクションマッピングや生演奏などのイベントも無料で、移動時間も楽しめます。

弾丸フェリー客
「弾丸プランです。船旅のなか、この空間で好きな音楽を聴けて心が豊かになる。そういう感じで楽しませてもらっている」

大阪から鹿児島(志布志)へ向かうフェリー(往復1万5000円~)。午後6時に出港、およそ15時間の船旅です。船内で、女子高校生3人組に出会いました。

弾丸フェリー客
「きれいで広くて快適です」

食事はバイキングスタイル、和・洋・中およそ20種類を堪能できます。

弾丸フェリーを利用した彼女たちの目的は?

弾丸フェリー客
「岐阜から九州に試合しに行きます」

実は、岐阜県にある済美(せいび)高等学校の弓道部員。全国大会に出場するため、鹿児島県に向かっていました。

弓道部顧問 馬場信孝先生
「いかに安く保護者の負担がないようにということで、このフェリーの弾丸チケットを選んだ」

弾丸フェリー(往復1万5000円)の方が、新幹線と在来線を乗り継いで移動する片道料金(約2万2000円)よりも、安く済むといいます。

この後、“弾丸”ゆえのスリリングな展開を迎えることになろうとは…。

■決勝進出も…迫る出港時間 結果は?間に合う?

試合に出場するのは男女6人の生徒。試合会場がある宮崎県都城市へ車で向かいます。

やって来たのは「都城弓まつり」です。部員たちは気合を入れ準備に余念がありません。

弓道部員
「みんなで優勝します」

と、ここで馬場先生が、思わぬことを口にしました。

馬場先生
「決勝に残ると間違いなく遅くなるので、フェリーに間に合わないという大問題がおきます」

帰りのフェリーの出港時間は午後6時半。なんと、選手が勝ち残ると帰りのフェリーに間に合わなくなる可能性があるのだといいます。

馬場先生
「スリリングな旅をさせてもらっています。まさに弾丸フェリー、ワハハハハハ」

そんななか、キャプテンの佐藤惺哉さんが絶好調で決勝進出を果たしました。

佐藤さん
「気持ちよかったです。1本目当たってもう全部当たると思いました」

その様子を見届けた馬場先生は、帰りのフェリーに乗ることを諦め、現地に宿泊することに方針転換しました。

馬場先生
「きょう、高校生なんですけど、7人。はい…やっぱり無理ですよね、きょう土曜日ですもんね」

なにやら、あやしい雲行きに…。

馬場先生
「あっ、マラソン大会もあるんですか!?あ~それはアカン」
「ダメだ。都城ダメ~」

春休み最初の週末、よりによって市内でマラソン大会も重なり、ホテルはどこも満室です。

馬場先生
「これはマズイ、本当にマズくなってきた」

このまま宿が取れなかった場合、馬場先生が生徒たちを乗せ、岐阜までおよそ12時間、夜通し車を走らせる事態になります。

それでも、馬場先生の願いは「全国優勝」です。

決勝が始まったのは午後4時45分、帰りのフェリーに乗るには、午後5時には会場を出たいといいます。

佐藤キャプテン、決勝の舞台でも絶好調です!

馬場先生
「どうしよ~4時50分ですね」

そして、ついに決着が…。結果は、惜しくも準優勝でした。

馬場先生
「頑張った」

と、余韻に浸る間もなく…。

弓道部員
「ヤバイヤバイ」
「帰らな」

馬場先生
「帰るぞ!」

帰りのフェリーに間に合うか!?試合が終わると猛ダッシュ!

馬場先生
「(Q.先生、今の気持ちは?)最高です、全国大会2位」

そして、なんとか出港時間に間に合いました。

馬場先生
「ああ~来た、間に合った」

弓道部員
「良かった~」

帰りの船内では、ささやかな祝勝会が行われました。

佐藤さん
「今年は、準優勝だったので、来年も『さんふらわあ』に乗って優勝しに来ます」

馬場先生
「弾丸フェリー最高だよね」

■89歳女性、家族と“弾丸食い倒れツアー”

一方、大阪と別府を結ぶフェリー(往復1万9480円~)。夜7時に出港し、翌朝7時に到着。およそ12時間の船旅です。

そこで、“弾丸旅行”の家族に出会いました。89歳の涌井美代さん、娘のはからいでやってきたといいます。

美代さん
「(今年で)90歳ですから、本当にもう年だから最後かも分からないです。楽しいです。船に乗って海を見たり。山の中、長野県に住んでいるから」

この旅で楽しみにしていることは、なんですか?

美代さん
「やはり食べること」

娘が作った旅の予定表には、温泉3カ所のほか、うどんやお寿司、冷麺に餃子、天丼。なんと、飲食店を5軒もハシゴする計画です!


「食を楽しむ“食い道楽”って感じです」

翌朝、フェリーが別府に到着しました。現地滞在は、およそ12時間です。89歳、美代さんの“弾丸食い倒れツアー”がスタートしました。

まずやってきたのは、港近くにある地元で有名なうどん屋さんです。ゴボウの天ぷらが入ったご当地名物「肉ごぼ天うどん」を食べました。

美代さん
「こんなうどん初めて食べたね」

そして、別府に来たからには外せないのが温泉。この後、別府名物の“泥湯”を美代さんも堪能しました。

美代さん
「温まって、ここ(肩)が痛いのが少し治った気がする」

次に向かった場所で、思いがけない事態が起きました。

なんと、開店前にもかかわらず行列ができていました。弾丸旅行にとって、痛い足止め。待望のお寿司にありつけたのは、1時間半後のことでした。

美代さん
「いっぱい頼んで」

美代さんも、目一杯海の幸を堪能しました。

美代さん
「おいしかった」

ところが、疲労と満腹感で、座りこんでしまった美代さん。この後、餃子や天丼などを楽しむ予定でしたが、食い倒れ計画は、ここで断念することにしました。

そこで、ご当地グルメの爆買いに方針転換。カゴいっぱいに買い込みました。

午後5時、帰りのフェリーに無事乗船できました。

美代さん
「もう年だから、これから子どもに連れてきてもらえるか分からない。きょうは本当に楽しかった」

旅の疲れを癒やしながら帰れるのが、フェリーならではですね。

■夫婦「金婚を迎えたので、記念に」

船内には、至る所に外国人の姿もありました。

オーストラリアから来た人
「ビューティフル、アメージング」

弾丸フェリーには、様々なタイプの部屋があります。

乗船客
「ちゃんと仕切られていて、こんな感じで」

大部屋は、基本料金に含まれていますが、追加料金を払えば様々なタイプの個室も用意されています。

乗船客
「ホテルみたいって喜んでます」

この日、別府に向かうフェリーで中野さん夫婦と出会いました。

中野一夫さん(82)
「我々2人ちょうど金婚を迎えたので、記念になると思って」

中野セツ子さん(74)
「寝ている間に着いてしまうので、とても便利」

早朝に到着し、一日をたっぷり使えるのが“弾丸フェリー”の魅力。さらに、弾丸フェリーの料金のみで、別府市内のバスが乗り放題になるプランもあります。

やってきたのは、温泉の温度が99.1℃もある鬼山地獄。すると、強風で湯気が…取材カメラもご覧の通りです。

一夫さん
「初めてやなあ」

セツ子さん
「初めて見た」

その後、中野さん夫婦は乗り放題のバスではなく、景色を眺めながら、ゆっくり散歩しました。

セツ子さん
「共に歩けて良かったじゃないですか」

一夫さん
「今後ともよろしくお願いします」

様々な旅人の様々な思いを乗せ、きょうもフェリーは大海原を走ります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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