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ホクホクのもっちりとした皮に包まれ、たっぷりのあんこが魅力のお菓子。花見シーズンの今、屋台でもよく見掛けます。「お焼き処れふ亭」では「今川焼」として販売していますが…。
お焼き処れふ亭 2代目 千葉拓雄さん
「父と一緒に(店を)やっているので、今川焼と言われて生き続けてきたので今川焼という認識しかないです」
■今川焼?大判焼?それとも…
全国の皆さんに取ったアンケートを見ていきましょう。何と1位は「大判焼」なのです。他にも「回転焼」「おやき」などがあり、長野のおやきとは違って「おやき」とこのおやつのことを呼ぶそうです。北海道出身のスタッフはこう呼んでいました。
専門家によりますと、100以上の呼び方があるということで、なぜこんなに呼び方があるのかというのを探っていくと、この1位にきた「大判焼」ではない呼び方が元々だったということで今回、日本の方言学の権威・岸江信介先生に話を聞きました。
岸江先生によりますと、何とこのお菓子の呼び名を巡って下剋上物語があるというのです。岸江先生が調べたところ、このお菓子が文献で初めて出てきたのは江戸の中期、東京・神田にある今川橋のたもとで販売されていた記述があるということで、「今川橋」ということは最初の呼び名、元祖は「今川焼」だったんです。
■歴史変えた?昭和の“大ヒット”
ではなぜ、この今川焼、1位の座を大判焼に奪われてしまったんでしょうか。そのきっかけが昭和30年代です。愛媛県松山市のお菓子の機械メーカーがこのお菓子を作る機械と材料をセットで販売したところ、大ヒットしたといいます。その時の呼び名が「大判焼」だったのです。この大判焼き機が全国の縁日や屋台で大活躍して、大ヒット。そこで「大判焼」が1位になったということです。
そこから全国で個性を出すために色んなネーミングが生まれていきました。関東・甲信は江戸の名残なのか「今川焼」が多いんです。九州だと「回転焼」と呼ぶ方、多いみたいです。
ちなみに最近もまた新しい呼び名が生まれているそうで、「ベイクドモチョチョ」という呼び方もあるそうです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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