「反省していない」過去には給与返上約束も未返上“知性”発言　川勝知事が辞職表明【報道ステーション】(2024年4月2日) -芸能ニュース/炎上まとめ

静岡県・川勝知事（1日）
「県庁というのは、別の言葉で言うとシンクタンク。毎日毎日、野菜を売ったり、あるいは牛の世話をしたり、あるいはものを作ったりとかということと違って、基本的に皆さま方は、頭脳・知性の高い方たちです。ですから、それを磨く必要がありますね」

生産者を蔑む職業差別とも取られかねない発言。直後から批判が相次ぎました。

川勝氏は、早稲田大学の教授などを務めた学者で、2009年に知事に当選し、現在4期目です。「世界に輝く『SDGsモデル県』を共に創ろう」をスローガンに掲げてきました。

川勝知事の不適切な発言は、今回が初めてではありません。

静岡県・川勝知事（2021年10月）
「（御殿場市は）人口は8万強しかないところ。こちら（浜松市）は食材の数でも439ある静岡県のうち、3分の2以上がここにある。あちら（御殿場市）はコシヒカリしかない。だから飯だけ食って、それで農業だと思っている」

2021年10月、参議院静岡選挙区の補欠選挙で、川勝知事の口から飛び出したいわゆる「御殿場コシヒカリ発言」。御殿場市民を揶揄したとして批判を浴び、給与やボーナスも返上すると表明していましたが、去年7月、返上されていなかったことが発覚しました。

今回の「県職員は野菜売りや牛の世話する人と違う」という発言。
静岡県・川勝知事
「野菜に関わる仕事している人たちや、酪農の仕事している人たちと職種が違うということを言っただけですが、もし、そのことで何か不愉快な思いをされたのであれば、誠に申し訳なく思います」

謝罪はしたものの、あくまで、報道の切り取り方だと主張しました。

静岡県・川勝知事
「（Q.問題発言があったかのように書かれて驚いていると。全部、公開されているのを私も見たが、どこをどうとっても、あれが切り取りだとは思わないし、あれを受け取る人は間違いなく、職業差別だと思うと思う。私や県民の受け取り方が悪いということか）そうではありません。人は、それぞれ受け取り方があると思います。いま私が申したように、どのような職業に対してでも、それに対して違いはあると職分が違います。しかし、職の貴賤（きせん）はないというのが、基本的な考え方ですので、そういう流れの中で発言しております」
「（Q.そういう流れではなかった）そういうふうに考えを持っているので、そういう流れで発言したつもりです。新規採用の職員の方たちが、職業差別をしたというふうにとったとは、到底、思いません」
「（Q.この発言は不適切ではないと）不適切ではないと思いますが、一部、そこだけをとれば、皆さんがおっしゃっているような、職業差別に落とし込むということができる発言であったかもしれません」
「（Q.県民からは『農業畜産に携わる人の知性が低いということか』『おごった考えだ』という声が多数届いている）それは、読売新聞の報道のせいだと思っています」
「（Q.違う職業だと明示されなかったので、県民も『知性が低いと言いたいのか』と）とんでもない話です。それは誤解も甚だしいというか、曲解も甚だしいと思います」

しかし、静岡県庁に寄せられた430件の意見は、そのすべてが訓示に対して批判的な内容でした。

記者から今後の対応を問われると唐突に、こう述べました。
静岡県・川勝知事
「どうしたらいいかなと思っていまして、よく考えたんですが、準備もありますから、6月の議会をもって、この職を辞そうと思っております」

川勝知事は、リニア中央新幹線の計画について、水への悪影響を懸念し、工事を認めてきませんでした。先週、JR東海は、品川から名古屋間の2027年開業を断念したばかりでした。

突然の辞職表明。これまで川勝知事を支えてきた県議会の第2会派トップも寝耳に水でした。

『ふじのくに県民クラブ』会長・田口章静岡県議
「今回の発言は、私自身、知事に直接、発言には十分、気を付けていただきたいと申し上げてきたので残念」
「（Q.決断の背景には）正確なところは、あす知事に面談をお願いしてある。そこで聞いたうえで、判断したいが、これまでも不適切な発言があったら、辞めるとおっしゃっていたので、そういう考えもあったのかなと。本当に驚いています」

街の声です。
静岡市民：「差別的な発言としか思えないし、とっさにそういう言葉が出ちゃうということは、根底にあるものなのかなと。引っ張っていく人の発言や行動力ではなかったから、個人的にはやっとかと」
静岡市民：「ぜんぜん反省していないのかなと。ちょっと遅かったかな。もう少し早くやれば、リニアも、もう少し片付いたかなと」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp