ソメイヨシノ“遅咲き”なぜ？この先は一気に咲き進む【サタデーステーション】(2024年3月31日) -芸能ニュース/炎上まとめ

30日、全国各地で「夏日」が続出しました。この陽気は31日以降も続きそうで、東京でもようやく開花したソメイヨシノが一気に咲き進みそうです。（3月30日サタデーステーション）

（仁科健吾アナウンサー）
「目黒川は夜になるとぼんぼりや、ライトアップがされていまして、かなり多くの人でにぎわっています。そして…咲いていますね！」

目黒川沿いでライトアップされた夜桜は、開花したばかりという状況ですが、観光客らで賑わいを見せていました。

■ソメイヨシノの“遅咲き”ツアーやイベントにも影響

“遅咲き”のソメイヨシノに振り回される人々もいました。船の上からお花見を楽しめるツアーを訪ねると…

（埼玉からの観光客）
「きょうはピンクのサングラスでもしてくればよかったですね」

まだほとんど咲いていませんが、去年は既に満開だった目黒川。カメラを向ける人もいますが、撮影した人に話を聞くと…

（一か月前に予約した人）
「いやー、正直、こういった画（枝の写真）になっちゃって。もうちょっと何か、桜が咲いていればなと思ってたんですけど」

遅咲きを受けて、こちらの観光船では運航期間の延長を決めました。

ジール　クルーズ事業部　米澤知紗さん
「やはり桜が咲いていないので皆さんご日程を変更されたりしていますね」

影響はイベントにも…

（渡辺裕也ディレクター）
「いまこちら看板の張り替え作業を行っていますね。」

（イベントスタッフ）
「イベントの期間が延長になりましたので…」

桜の名所で10年以上行われている「うえの桜フェスタ2024」。本来31日で終了する予定でしたが、これから満開を迎えるタイミングに合わせ、初めてイベント期間の延長を決めました。

（イベントスタッフ）
「明日で終わる予定だったんですけど、これで終わってしまうのはあまりにももったいない、悲しい。花がここまで咲かないとか誰も想像できなかったと思います。」

咲いていない桜を囲む人たちは…

花見客「想像していた花見とはちょっと違うなというのはありますけど、でも楽しんで…」
子ども「“草見”じゃん」

■なぜ開花が遅れた？専門家が指摘する2つの要因

今年はなぜ、ソメイヨシノの開花が遅れたのでしょうか？気象と桜の関係を研究する専門家は、2つの要因があると指摘します。

九州大学 伊藤久徳名誉教授
「暖冬傾向だったので 休眠打破が遅れて、成長の始まる時期が平年よりか少し遅れたということです」

休眠打破とは、冬に休眠した桜の芽が一定以上の寒さにさらされることで、目を覚まし、成長を行う現象です。暖かい日が続いたことで成長の開始時期がずれ込みました。その一方で…

九州大学 伊藤久徳名誉教授
「2月の下旬、3月の上旬に 気温がかなり低くなったということで 桜の成長が抑えられたということですね」

東京では2月中旬に記録的な暖かさとなりましたが、その後は気温が低くなり、休眠打破を終えた桜に必要な暖かさにならなかったのも、開花が遅れた原因だといいます。30日は全国各地68地点で「夏日」が続出。都内でも今年初めて夏日を観測しました。

このあと一気に咲き進むとみられる桜。東京での「4月での満開」は7年ぶりになります。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp