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「泣き寝入りせず声上げていれば…」14の行為認定…宝塚歌劇団“パワハラ”認め謝罪【報道ステーション】(2024年3月28日) -芸能ニュース/炎上まとめ

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去年、宝塚歌劇団・宙組に所属していた劇団員が死亡した問題で、28日、劇団側と遺族側が、同じ時間にそれぞれ会見を開き、劇団側が遺族側と同意書を締結し、謝罪したことを発表しました。

阪急阪神HD・嶋田泰夫社長:「本日、ご家族と合意書を締結したので、その旨、ご報告いたします。ご遺族の皆さまに、心より謝罪を申し上げたい。誠に申し訳ございませんでした」

同時刻、遺族側も。
遺族側の代理人・川人博弁護士「本日午前、大阪にて合意書が締結されたので、その内容を報告いたします。双方代理人のほか、遺族と角和夫会長が出席。会長は本件について、遺族に謝罪しました」

会見には姿を見せませんでしたが、歌劇団を統括する阪急阪神ホールディングスの角和夫会長も謝罪して、合意書が締結されました。

その場で、パワハラ行為にかかわったとされる上級生ら6人の謝罪文が遺族に手渡されたそうです。遺族に対し、金銭的な補償を行うことも合意書に盛り込まれました。

当初、劇団側が公表した調査報告書では、いじめやパワハラを認めていませんでした。
阪急阪神HD・嶋田泰夫社長:「(Q.合意に至った理由は)関係者にヒアリングを行い、詳細を確認して参りました。その過程において、例えば厳しい叱責に仮に悪意がなくても、ハラスメントにあたることもあると気づきそのものが劇団員にもなく、我々が何よりもそれを教えてもいなかったことを改めて認識した」

劇団側は、今回、亡くなった劇団員にヘアアイロンでやけどを負わせたことなど、14もの行為をパワハラと認めました。

亡くなった劇団員の母のコメント:「娘を想わない日はありません。娘に会いたい、抱きしめたい、ここに居てくれたらと、一日のうちの瞬間、瞬間に何度も思っています。そして、助けられなかったことを悔い、娘に謝っています。調査報告書の内容を盾に『パワハラはありませんでした』と断言され、『証拠があるなら、是非、お見せいただきたい』と画面越しに挑んでこられた劇団の記者会見は、今でも鮮明に覚えています。今更ながら、2年半前にヘアアイロンによる火傷があったときに、泣き寝入りせず、声を上げれば良かった。事実は隠蔽され、娘の居場所は無くなっていたかもしれません。けれど、声をあげておけば、娘の命は救えていたはずです。娘は、決して弱かったわけでも、我慢が足りなかったわけでもありません。過酷な労働環境と、酷いパワハラのなかでも、全力で、笑顔で舞台に立っていました。強く生きていました。私たちは、そんな娘を誇りに思っています」

今回の問題が起きた背景について、劇団側は、こう話しました。
阪急阪神HD・嶋田泰夫社長:「劇団経営陣の怠慢、具体的には現場における活動への無理解や無配慮等によって、長年にわたり、劇団員にさまざまな負担を強いるような運営を続けてきたことが引き起こしたことであり、これらのすべての責任が劇団にあり、安全配慮義務違反があったことを認めました」

劇団が進める改革については、専門家の助言を仰ぎながら、抜本的に進めていくとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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