お花見　経済効果1兆円超か　名所ではインバウンド対策…4つのマナーをピクトグラムに【ワイド！スクランブル】(2024年3月25日) -芸能ニュース/炎上まとめ

■お花見…1兆円超の経済効果期待

オーストラリアからの観光客
「桜を見に来ました」

中国からの観光客
「日本は初めてですが、とても気に入っています」

ギリシャからの観光客
「東京で見られるものの中で最高だ」

　早咲きの桜を楽しむ外国人観光客。新型コロナが5類に移行してから、初めて迎える桜のシーズンとあって、見物客が増えている。

　数々のイベントによる経済効果を試算してきた関西大学の宮本勝浩名誉教授によると、今年の花見は多くの人出などが予想されることから、去年のおよそ1.8倍となる1兆円以上の経済効果が期待できるという。

　花見客を獲得しようと、松坂屋上野店では今月から花見弁当や桜のスイーツを販売。狙いは、やはり外国人観光客だという。

松坂屋上野店　食品担当　山田潮人さん
「お花見が満開近くになってくると思いますので、たくさんの外国の人たちも日本ならではの花見・桜を楽しまれる人が多数来店する。今のタイミングで来られているので、この時期に日本で食べられるおいしいものをお求めになられる人が多い」

　本格的な見ごろはこれからだが、今でもお弁当類だけで一日に500食以上は売れているという。

　こうしたなか、都内の桜の名所では、これまではあまり行っていなかった「外国人観光客への対応」に追われていた。

■動画でも注意喚起…効果は？

　毎年100万人以上の花見客が訪れる東京の桜の名所・千鳥ケ淵。千代田区では、今年から新たに外国人観光客向けに無料の周遊ツアーを始めている。

　英語のガイドで桜を楽しみながら、千代田区周辺のスポットを案内するツアーとなっている。

インドネシアからの観光客
「（Q.楽しんでいますか？）はい、楽しんでいます」
「Very Good」

　多くの外国人観光客が桜を楽しむ一方で、千代田区の観光協会は、花見の際のマナーを理解してもらうことが必要だと話す。

千代田区観光協会　本郷寛和さん
「日本人と違って、桜の文化を海外の人は分かってないところもありまして。桜の枝を折ってしまったりというようなことも、よくあることなんですが。看板などで、ご案内をさせていただいて、皆さんで桜を楽しんでいただけるような形にしたい」

　こうしたマナー周知に関する取り組みは、花見を楽しむ「目黒川のクルーズ船」でも行われている。

　目黒川でのクルーズを運営する株式会社ジールは、外国人観光客の利用が増えたことで、外国から直接予約できるサイトのほか、今月からクルーズの魅力を案内する動画を公開。乗船する待機場所でも上映している。

　ジールでは、この動画でも注意喚起を行っている。

株式会社ジール　米澤知紗さん
「（Q.効果はありましたか？）ちょっと面白くスタッフも作ってくれたので、それを見て笑いながら、効果もあって、昨年度は（船上で）立たれてしまうお客様とかもいらっしゃったんですけれども、今年動画を作ってからは、皆様ご理解いただいてご乗船いただいています」

■“4つのマナー”ピクトグラムに

　都内随一の桜の名所も、外国人観光客の対策に乗り出している。

　およそ800本の桜並木が続く東京・目黒川。上野公園と違い、目黒川沿いには住宅や店も多くある。

　目黒区の文化・交流課は「去年作った外国人観光客に向けた注意書きは文字数が多く、黒字で書いていたため、夜見づらかった」としている。

　そのため今年は、一目で伝わるようベースを暖色系の色にして文字数を減らし、ピクトグラムにして「立ち止まらず一方通行で進むこと」「路上飲酒の自粛」「大声で騒がないこと」「ゴミを持ち帰ること」の4つのマナーを守るよう呼び掛けている。

（「大下容子ワイド！スクランブル」2024年3月25日放送分より）
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp