ガザに迫る「壊滅的な飢餓」人道危機の行方は(2024年3月22日) -芸能ニュース/炎上まとめ

　闇夜のなか、響く銃声。激しい戦闘が行われているのはガザ地区最大の病院です。

　イスラエル軍は今週、ガザ市にあるシファ病院を攻撃。イスラム組織ハマスが拠点にしているというのが作戦決行の理由で、21日にはハマスと連携する武力勢力の幹部らを拘束、140人の戦闘員を殺害したと発表しました。

　シファ病院への攻撃は去年11月に続き2度目で、イスラエルはさらに住民や避難民およそ150万人が暮らすガザ地区南部のラファへの地上作戦も計画しています。

イスラエル　ネタニヤフ首相
「ラファの残存部隊を壊滅させる以外にハマスの軍事的排除は不可能だ。我々はもう決意を固めている」

　その一方で、深刻さを増しているのが住民や避難民への被害。

　ユニセフの事務局長は、ガザ地区でこれまでに死亡した子どもの数が1万3000人を超えたと報告。多くの子どもが深刻な栄養失調状態にあるといい、すでに餓死した子どももいるとの報告も…。

　WFP（国連世界食糧計画）もガザの人口の半分に相当するおよそ110万人が7月までに「壊滅的な飢餓」に苦しむと予測しています。

　早急な物資供給が求められるなか、アメリカ軍などが取った方法が空からの投下。しかし、ガザ当局は全く足りていないと訴え、さらに投下した物資が住民に当たり、死傷者が出る事態にも。

　WHO（世界保健機関）のテドロス事務局長は…。

WHO　テドロス事務局長
「飢餓を回避させる唯一の手段は、陸路を横断して物資を届けることだ。イスラエルにはより多くの国境を開くよう求める」

　なぜこうした状況にもかかわらず、イスラエルの攻撃は続くのか。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp