春の陽気が一変…各地で“台風並み”暴風　下関沖でタンカー転覆8人死亡【報道ステーション】(2024年3月20日) -芸能ニュース/炎上まとめ

■下関沖でタンカー転覆・8人死亡

完全に船底があらわになった1隻のタンカー。午前7時ごろに救助要請がありました。下関市では、午前5時ごろに最大瞬間風速22.7メートルを観測していて、タンカーはいかりを下ろして停泊中だったといいます。

乗組員はインドネシア人や韓国人など11人。そのうち9人を救助しましたが、8人の死亡が確認されました。残る2人については、海上保安部が夜通し救助活動を続けます。

■春の陽気が一変

東京都内では、うららかな春の陽気に誘われて、午前中から多くの人で賑わっていました。ところが…。

下村彩里アナウンサー
「急に大粒の雨が降ってきました。突然の雨ということもあって、傘を持っていない方が多いようです。屋根の方へと皆さん走って行かれました」

傘をシェアする家族
「（Q.急に雨が降ってきた）いいお天気だったので、とても喜んでいたんですけれど、やっぱり雨かと」「（Q.折り畳み傘はシェア）2つしか持ってなくて」「本当は3本あるんですけれど、1本置いてきちゃって、荷物と一緒に。いいお天気だったので、いらないと思って」

強風と雷の影響で遊園地『よこはまコスモワールド』では、アトラクションも休止となりました。

東京から来た観光客
「天気予報、全然みていなかったので、全然用意もなく。傘を何とかゲットしてという感じです」「洗濯物も干したまま来ちゃって」

各地に強い寒気が流れ込み、大気の状態が不安定に。山梨県で撮影されたのは、降りしきる氷の粒と、それを舞い上げるほどの強い風です。甲府市で行われていたサッカーの試合でも、ゴール裏に設置されていた看板が飛ばされるほどでした。さらに…。

アナウンス
「ただいま強い風が吹いており、かなり危険な状況です。試合を中断しています。命を最優先してください」

■トレーラー横転　火事も

列島に吹き荒れた強い風。都心の最大瞬間風速は25.3メートルと、台風並みの強さです。首都高速湾岸線では、トレーラーが横転しました。運転していた男性は「風にあおられてコンテナがひっくり返った」と話しているということです。

埼玉県蓮田市では、住宅など4軒が焼ける火事がありました。警察は、強い風で火があおられて燃え広がったとみています。

■低気圧と寒気で大荒れに

低気圧が発達しながら列島を通過し、各地で強風が吹き荒れました。さらに、寒気の影響で局地的に激しい雨や大雪となったところもありました。

岐阜県高山市では一面の雪景色。この時期に10センチ以上の雪が積もるのは5年ぶりのことです。夕方には0度を下回り、季節が戻ったような寒さとなりました。

神奈川からの観光客
「いやびっくりしています。でもなんか雰囲気がすごく良くて、満喫できそうです」

めまぐるしい天気の変化に神経をとがらせているのがメロン農家です。春分の20日を境に、夜よりも昼の時間が長くなっていくこの時期が、メロンの生育にとって最も重要だといいます。なかでも、大切なのが温度管理です。

深作農園　深作勝己社長
「外気を取り入れながら。メロンだとハウスの中で30度ぐらいがベスト」

20日のように風が強い日は、砂埃に細心の注意が必要だといいます。

深作農園　深作勝己社長
「砂が葉にたまってしまうと、汚れて光合成が弱ってしまう。砂ぼこりが来る側は絶対開けない」

荒れた天気は空の便にも影響し、少なくとも94便が欠航しました。

福岡に帰る人
「明日代わりの便。今から宿を探さないと」

全国で約1万人に影響が出ています。この後、21日午前まで強い風が吹くと予想されています。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp