裏金議員80人処分へ　来月上旬にも【スーパーJチャンネル】(2024年3月19日) -芸能ニュース/炎上まとめ

■“裏金議員”80人「一斉処分」へ

　遅々として進まない裏金問題の実態解明に野党が業を煮やしています。

立憲民主党　安住国対委員長
「自民党の本当に亀のように遅い。亀に失礼ですけど。全く解明もしない、処分もしない」

　野党4党は安倍派幹部ら6人の証人喚問を求める方針で一致、追及を強めています。

　一方、自民党は約80人の裏金議員について、4月上旬までに一斉処分する方向で調整に入りました。実態解明なき処分で幕引きを図ろうとしています。

日本維新の会　音喜多政調会長
「処分を4月上旬に行うというのは単なる選挙対策、4月中旬から衆院補欠選挙が行われるから、その前に一定のけじめをつけないといけないと。それだけの理由にしか思えないわけですから、到底、納得できるものではないと」

　自民党の党則で定められた処分は8つ。重い順に「除名」「離党勧告」「党員資格停止」「選挙における非公認」などとなっています。

■「非公認」さらに厳しい対応も

　焦点は安倍派幹部にどのような処分が下されるのかです。

政治部官邸キャップ　千々岩森生記者
「ポイントは4番目に重い処分『選挙における非公認』で、これで選挙で自民党の支援はなくなる、比例復活もなくなる。つまり落選のリスクが格段に高まる処分となります。今、複数の安倍派幹部がこの「非公認」もしくは、もっと厳しい処分になる可能性が出ています。総理周辺は『ここ数日、岸田総理の雰囲気が厳しくなっている』と話していて、『離党勧告』以上の最も厳しいクラスの処分もあり得る情勢です」

■岸田総理にいばらの道か

　そんななか、自民党に少なからぬ衝撃を与えているのが、この週末に行われたANNの世論調査の結果です。内閣支持率が20.9％と低迷が続くなか、次の衆議院選挙後の政権について聞いたところ、「政権交代を期待する」が半数近い46％となり、「自公政権の継続を期待する」を上回る結果となりました。

自民党　中堅議員
「この結果は衝撃だ。自民党にはプレッシャーが掛かる。処分を軽くすれば自民党全体が終わる。処分を重くすれば自民党が分裂する」

■裏金議員の対応は？自身の処分も？

政治部官邸キャップ　千々岩森生記者
「今回、岸田派でも会計責任者が立件されていますので、自民党内では『もし処分が安倍派や二階派だけなら、一触即発になる』と、牽制（けんせい）する声も聞かれる。岸田総理が自分自身への処分を避けて通れなくなる可能性も出ています」

　そんななか、来月28日に行われるのが、今後の政権運営の試金石となる衆議院の3つの補欠選挙です。自民党はいずれの選挙区でも厳しい状況にあります。

政治部官邸キャップ　千々岩森生記者
「もし3つの補欠選挙で全敗なんてことがあれば、もう岸田総理では次の総選挙は戦えない。顔を代えようという流れが確定することになります。だからこそ、今回の処分がどれだけ国民の納得がいくものになるか問われることになります。ただ、本来は問題を起こした安倍派幹部らが進んで責任を取ればいいわけですが、なぜか皆さん、それができない。よって自民党内が混乱するという悪循環になっています」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp