「記憶がない」“上乗せ”案は誰が？政倫審に世耕氏が出席　同じ安倍派議員から批判【報道ステーション】(2024年3月14日) -芸能ニュース/炎上まとめ

自民党・世耕弘成前参院幹事長：「ノルマ超過分の還付方法について、関与したこともなければ、報告・相談も受けてまいりませんでした。私自身は派閥で不記載が行われていることを、一切、知りませんでした」

世耕氏が参加していたのが、2022年4月、一度、キックバックの廃止を決めた会合です。ところが、秋には、当時の高木事務総長に再開の方針が伝えられています。この間、8月5日に開かれたのが、幹部ら5人の会合です。キックバックの再開を誰が決めたのか。出席していた世耕氏が語ります。

自民党・世耕弘成前参院幹事長：「私は安倍さんが『もうノルマ通りの販売だ』と『現金による還付はやめる』とおっしゃっていたので、私はそれを守るべきだという意見を、冒頭、申し上げました。いずれにしても、このとき何か確定的なことは決まっていません」
立憲民主党・蓮舫参院議員：「この8月5日の意見交換の場で、方向が決定付けられなければ、誰が方向を決めたのか」
自民党・世耕弘成前参院幹事長：「何でこれが突然、今まで通りの、安倍さんが止めようと言っていた現金による給付になったのか、これは私も残念ながら、わからないわけであります」
立憲民主党・蓮舫参院議員：「記憶にもない。記録にもない。あなたの知らないところで、誰が決められるんですか」
自民党・世耕弘成前参院幹事長：「誰がこんなことを決めたのかというのは、本当に私自身、はっきり言って、知りたい思いであります」

8月の会合では、もう一つ、重大なことが話し合われています。それは、派閥からのキックバックを議員個人の政治資金パーティーの収入に上乗せする形で渡すという案です。

（下村氏）「ある人からパーティーに上乗せする合法的な案があった」、（塩谷氏）「そういう案が出た」などの発言があったといいます。世耕氏は「派閥が議員個人のパーティー券を買い、収支報告書に出る形で返そうとアイデアが出た」としています。皆、誰かが言ったと言うだけで、誰なのかは、わかりません。

立憲民主党・蓮舫参院議員：「その場にいる議員は、あとは世耕さんなんですよ。これ世耕さんの発言でしょう」
自民党・世耕弘成前参院幹事長：「私は、この案は良いと言いましたが、私が提案したわけではありません」
立憲民主党・蓮舫参院議員：「私が言ってるのは、誰の意見に賛同したんですか」
自民党・世耕弘成前参院幹事長：「ですから、その意見を誰が言ったかは記憶がないと」
立憲民主党・蓮舫参院議員：「都合のいい記憶ですね。賛同したことだけは明確に覚えている。でも誰が言ったかはわからない」

共産党・山下芳生参院議員：「安倍派の幹部は共通認識として、今のやり方は違法性があることを前提に、じゃあ、どういうやり方しようかと協議したんじゃないですか」
自民党・世耕弘成前参院幹事長：「そんな協議は一切していません。我々は、東京地検特捜部に事情聴取を複数回受けて、不起訴・嫌疑なしとなっています。違法性の認識があったり、あるいは、その認識のうえで、現金での還付を、そのとき決めていたら、我々は立件されてますよ。我々は不起訴・嫌疑なしなんです」

去年11月、和歌山市のホテルで開かれた自民党青年局の会議の後に開かれた懇親会についても質問が及びました。

日本維新の会・音喜多駿政調会長：「先日、自民党青年局がショーダンサーを招いて、党の正式な会合で不適切な要求を行った件について、世耕議員の秘書が参加し、金銭を渡していたことが報道」

ダンサーに口移しでチップを渡したのは、世耕氏の現役秘書でした。
自民党・世耕弘成前参院幹事長：「厳重注意をして、いま自宅謹慎を申しつけている」

懇親会を企画した和歌山県議も、実は、世耕氏の元秘書です。当時の状況を明かしました。
川畑哲哉和歌山県議：「（Q.“口移しでチップ”は見たか）その瞬間は見ていないんですけど、直後に拍手や声が上がって、振り返って、そういう状況を見た記憶はあります。私が秘書としては、先輩筋にあたりますので、要請に応えなければいけない気持ちがあったのではないか」

チップの原資が、裏金である可能性については。
日本維新の会・音喜多駿政調会長：「キックバックを受け取っていたことも、その用途を知らなかったのであれば、こうした際のお金に、まさに裏金が使われていたのでは。この疑惑について否定ができないか」

自民党・世耕弘成前参院幹事長：「知らないことを『知ってると言え』と言われても、これは言えないんです。私も虚偽の自白をすることは、はっきり言ってできません。少なくとも還付金を原資とするものは、地元を対象にして何か使ったことは1円もありません。いずれにしても、ああいう写真が撮られるのは、極めて不適切だった」

政倫審に出席した参院安倍派の西田昌司議員は、裏金を常態化させた責任について、安倍派幹部に痛烈な言葉を投げかけます。
自民党・西田昌司参院議員：「安倍さんがやめろと言ったのに、積極的に続けていた派閥の幹部。これはもう大変な責任重大であると。当然、政治家として、責任をとってもらわなければならない」

自民党・福岡資麿参院議員：「これまで派閥の幹部の方々、説明責任を果たしているのか」
自民党・西田昌司参院議員：「全く果たされてないと思います。継続を決めた経緯と誰が指図したのか、その事実関係を説明することが一番なんですよ。しかし、誰一人まともに答える人がいない。派閥の幹部は、当然のことながら、そのとき知らなくても、どうだったか調べて報告する義務があるのは当然だと。そこがないのが、一番、残念なことだと」

安倍派幹部だった下村博文元事務総長は18日に政倫審に出席する予定です。
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