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■批判殺到…ジャンボタニシで除草?
水中をスムーズに移動する貝。関東から南に生息する「スクミリンゴガイ」、通称ジャンボタニシです。
伊藤園芸米耕房 伊藤駿取締役(33)
「もうちょっとしたらどんどん(ジャンボタニシが)出てくるのかなぁ」
こう心配するのは、千葉県で米をつくる伊藤さんです。今、このジャンボタニシを巡り、ネット上で物議を醸す事態となっています。
参政党の党員とみられる人物のSNSから
「生きている除草剤を撒く…!?」
「ジャンボタニシさんありがとう!」
国会議員一人を擁する国政政党・参政党の奈良県支部や党員とみられる人物による投稿です。他にも…。
参政党・奈良支部のSNSから
「ジャンボタニシ君の協力を得て、今後草抜きなしでいけるかな~~~」
投稿には「ジャンボタニシ除草」という言葉が。
農家の悩みの一つは雑草の手入れ。まるでジャンボタニシが雑草を食べることを“農法”として推奨するかのような内容が投稿されています。しかし…。
SNSから
「ジャンボタニシ農法なんてありえない」
「田んぼだとしたら自爆行為すぎる」
批判が殺到したため、参政党はすぐに対応に乗り出しました。
参政党
「誤解を招く可能性のある発信を行った支部や党員には、発信内容を訂正し、今後はそのような発信を控えるよう指導しました」
■駆除するための薬代など…年間100万円超の費用
そもそも、ジャンボタニシといえば…。
紀真耶アナウンサー
「ジャンボタニシは4月ごろから、こうした水田に大量発生し、米農家の方々を苦しめているといいます」
“南米の悪魔”とも呼ばれる外来生物で、1980年代、日本に食用で導入されて以降、田んぼなどで大繁殖。ジャンボタニシという名前だけあって、目を引くのは、その大きさ!500円玉と比べると、倍以上です。
草を好んで食べ、イネを食い荒らすため、これまで、米農家に大きな被害を与えてきました。
紀アナ
「関東にも生息しているジャンボタニシ。千葉県の田んぼにも大きな影響を与えています」
米農家の伊藤さんは、これまで20年以上、ジャンボタニシの被害に頭を抱えてきたといいます。あまりの繁殖力に…。
伊藤取締役
「この大きさの田んぼであれば多分(ジャンボタニシは)億はいるんじゃないかなと思います」
実際に、伊藤さんの田んぼの周辺を歩いてみると…。
伊藤取締役
「これ(ジャンボタニシ)が2匹くらい」
紀アナ
「これは死骸?」
伊藤取締役
「死骸ですね」
去年からそのまま残っているのでしょうか?大きな貝殻が、いくつも確認できます。
さらに、田んぼの中をよく見ると…3月はまだジャンボタニシが活動する時期ではありませんが、例年より早く、小さな貝殻が動き始めているのが分かります。
伊藤取締役
「(土地の)半分は稲がなくなっていると思っていただいて構わないと思います。半分なくなれば20万、30万円はもう回収できなくなってしまうので」
他にも、伊藤さんの水田では、ジャンボタニシを駆除するための薬代など、年間100万円を超える費用がかかっているのです。
■農林水産省も注意喚起「根絶は困難」
まさかのジャンボタニシ農法推奨に、農林水産省もこう注意喚起。
農林水産省のXから
「ジャンボタニシ放飼は止めてください!」
「一度侵入・まん延すると根絶は困難です」
実際、参政党の党員は、田んぼにジャンボタニシを放ったのでしょうか?番組が確認すると…。
参政党
「支部及び党員からの聞き取りでは、『ジャンボタニシ』を意図的に繁殖させるような行為は一切行われていないことが確認されました」
物議を醸している“ジャンボタニシ農法”。絶対にやってはいけないと警告します。
伊藤取締役
「僕にとってはストレスの塊ですね。なかなかちょっと一筋縄ではいかないのかなと思います」
紀アナ
「ご自身でやろうと思いますか?」
伊藤取締役
「僕は絶対にやりません。ちょっともう信じられないという感じですね」
(「グッド!モーニング」2024年3月14日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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