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■特別天然記念物に“異変”…絶滅の危機
京都から来た子ども(1)
「動いてる!」
京都から来た人(20代)
「手が可愛いな」
「手可愛い」
人にも似た、ぷにぷにと柔らかそうな“前あし”。
大阪から来た人(40代)
「静かにじっとしている感じがすごい好きです」
「私からしたら似ているなって彼女に。ドシっとした感じが」
どっしりと構えた長い生き物の正体は、「生きた化石」と呼ばれるオオサンショウウオです。
国の特別天然記念物に指定されていますが、今、異変が起きています。
■模様消滅&凶暴性格…交雑種が繁殖
グッド!モーニングが向かったのは、岐阜県下呂市。野生のオオサンショウウオが生息している場所です。
地元の調査チームと真っ暗な夜の川を進んでいきます。
大垣北高校 高木雅紀先生
「おった!いましたよ!真ん中に」
番組スタッフ
「あ!本当だ」
川の中に見えた、細長いシルエット。網ですくってみました。
高木先生
「多分、在来種です」
「逃がして帰ることになると思うのですけど」
見つかったのは、許可なく捕まえることが禁止されている日本の在来種のオオサンショウウオなのでしょうか。
高木先生
「どう思う?」
岐阜大 大学院生
「純系(在来種)でしょ」
高木先生
「いや、これはね」
大学院生
「怪しいですか?」
高木先生
「これ持ち帰りやな、やっぱり」
「頭が」
大学院生
「若干とがっている」
これがまさに起きている問題。日本古来のオオサンショウウオとよく似た、別のオオサンショウウオが見つかっているのです。
岐阜県で発覚したのは、去年8月。左が日本固有の在来種、オオサンショウウオ。大きな黒い模様が特徴的ですが、右の個体にはありません。
遺伝子を調べると、中国に生息するオオサンショウウオが混ざった交雑種だと発覚しました。
番組スタッフ
「またいましたか?」
高木先生
「交雑個体。ダメなやつ」
少し気性が荒いのも交雑種の特徴の一つと言われ、触れようとすると俊敏に大きな口を開いてかみつこうとします。
なぜ交雑種は増えたのでしょうか?
広島大学総合博物館 清水則雄准教授
「(中国種は)けんかに強いということですね。けんかに強いということは繁殖をする、巣穴を構えるオスになりやすいということで、訪問する在来のメスが産んだ卵はすべて交雑になってしまう」
この日見つかった3匹は、交雑種の疑いが強い個体でした。特別天然記念物である在来種は、見つかりませんでした。
■交雑個体を発信する水槽も なぜ日本に?
ぬいぐるみにクッション、パンツまで60種類上のグッズを展開するなど、オオサンショウウオが人気の京都水族館でも…。
京都水族館 河崎誠記展示飼育チーム長
「(京都の)鴨川ではオオサンショウが暮らしているんですけれども、交雑個体がかなり増えてきているので、それを発信する水槽になっています」
大きな水槽にたくさん重なっているこちらも…。ゆらゆらとした動きのかわいい、この赤ちゃんも…。実は、交雑種です。
なぜ海を隔てた中国のオオサンショウウオが日本に入ってきたのでしょうか?
オオサンショウウオ料理を食べる人
「おいしすぎる。かわいそうだけど」
中国では養殖されたオオサンショウウオであれば、食べることができます。
中国のSNSでは、オオサンショウウオを炒めたり、揚げたりして、おいしく食べる様子が投稿されています。
河崎展示飼育チーム長
「(過去日本にも)食用で輸入をされていたんですけれども、食用として使用しないということになりましたので、使い道のない個体がたくさん生まれたと聞いてます」
これまでにオオサンショウウオの交雑種が見つかったのは、2府7県。確実に広がりを見せています。
伊藤信太郎環境大臣
「早い時期に措置ができるよう、環境省として積極的に関与したい」
環境省は、中国原産のオオサンショウウオとその交雑種を駆除の対象となる「特定外来生物」に指定しようとしています。
清水准教授
「大きな始まりの一歩だと考えています」
一方で、懸念もあります。
清水准教授
「外見上の区別がつきにくい個体もたくさんいます。市民一人ひとりがこいつは悪いやつだって殺してしまうと、ひょっとすると在来種の可能性もあります。そういった場合は、特別天然記念物の滅失といって、文化財保護法違反にもなりますので」
■中国産から生息地守れ 地元高校生が奮闘
岐阜県では、高校生らがすでに対策に動き出しています。
高校生
「(Q.何やっているんですか?)“えんてい”の幅や高さを測定しています。オオサンショウウオが登れる“えんてい”か、登れない“えんてい”かをまとめていて」
地元の高校生たちが調べているのは、「えんてい」です。
このえんていを利用して在来種のみが生息する場所を作ろうとしています。
地元の高校生の取り組みに、協力する水族館の担当者もいます。
アクア・トトぎふ 田上正隆さん
「短期間で結果が出るというよりは、地道に続けていかないといけないので。若い方が積極的に取り組んでくれるのは心強いです」
高木先生
「(これまでの県内の調査で)ほぼ4割が交雑固体で、6割ぐらいが国産固体(在来種)で、全部取り尽くすのが厳しいので。生徒が考えたりやってくれているのは、交雑固体が入らなくて、国産固体だけがずっと生息できるような“サンクチュアリ”みたいな場所を探しているところ。今となっては、そういう方法しかないかなというところ」
(「グッド!モーニング」2024年3月6日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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