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■フードロス削減にも 市が地元パン店と協力
横浜市営地下鉄の関内駅。構内にあるコインロッカーに、何やら行列ができています。
並んでいる人のお目当ては「パン」。ロッカーは自動販売機になっていて、パンの「売れ残り」がおよそ3割引きで販売されています。
パンを購入した人
「いつも私が通る時は割と売り切れの時が多くて。きょう初めて買った」
連日完売という、かなりの人気ぶり。横浜市が地元のパン店と協力して始めた取り組みです。
横浜市 SDGs未来都市推進課 中山真宏担当係長
「毎日廃棄が出るものも、もちろんいろいろあるんですが、常温で保存できるものでパンに行き着いた。フードロス削減とか、自分たちも何か取り組めないかなと考えてくれるきっかけになればいいなと」
コインロッカーで売られているパンは、関内駅から歩いてすぐの「緑道パン」の商品です。
朝8時半の開店を前に、おいしそうなパンが焼き上がります。商品が陳列されると、店内は彩り豊かに。しかし、これらのパンがすべて売れるわけではありません。
■パンが余る特有の事情「多めに焼いている」
横浜市営地下鉄の関内駅で行われ、大人気となっている売れ残ったパンのコインロッカーでの販売。パンが多く余ってしまうのは、店舗販売特有の事情がありました。
縁道パン 藤井敏明さん
「夕方ぐらいに商品が何もないと、パン屋さん…あれ?となってしまう。(見栄えのために)多少多めに焼いているというのも実情」
この店では「お客さんに様々な時間帯に来てほしい」という理由から、閉店間際の値下げはしていません。
売れ残ったパンは店員の賄いにもなりますが、やむを得ず廃棄することもあるそうです。
少しでも無駄をなくすために、閉店時間を1時間繰り上げて、コインロッカー販売に取り組むことにしたといいます。
午後6時すぎ、売れ残ったパンが入った大きな手提げ袋を両手に持った店員が駅へ向かいます。
店員
「キロでいったら、両方とも5以上はある」
コインロッカーで販売できるのは、生ものなどが入っていないパンに限られ、メインは「食パン」や「塩パン」です。
ロッカーに納品をすると順調に売れていき、1時間ほど経つと、もう完売してしまいました。
パンを購入した人
「パンが(ロッカーに)入る前から楽しみにしていた。もったいないので、ぜひ続けて、もっと増えるといいなと思う」
客は安く買うことができて、フードロス削減にもつながる取り組み。今後も広がりを見せそうです。
(「グッド!モーニング」2024年3月5日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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