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“奥能登”と呼ばれる地域のなかでも、最も奥に位置する珠洲市。地震発生から2カ月が過ぎた今も街の光景はほとんど変わっていません。
避難所で生活する女性が、一人で暮らしていた住宅。倒壊は免れたものの、棚は倒れたまま。建物が傾き、開かなくなっている戸がありました。ボランティアによる作業が行われ、びくともしなかった戸が動くように。
川坂美和子さん(86):「ありがとうございます。何も考える力なかった。あまりのひどさに」
珠洲市に長期滞在して活動するボランティアチーム。高所作業車を調達し、崩れた屋根瓦を撤去するなど、高い技術を持った集団です。ほかにも、避難先に家財道具を運んだりといった作業を、日々、続けています。
一日の始まりは、給水ポイントで水を汲むところからです。断水が2カ月も続いています。
住民:「せめて1カ月くらいならね。まだかかるでしょう」
珠洲市内の空き家に拠点を築いたボランティアチーム。設備も整え活動を続けています。
ボランティア『チームふじさん』・藤野龍夫代表(71):「(Q.水が出てますが、どうして)仲間がポンプを設置して、そのポンプの圧で出るようにしています。お風呂もボイラー、給湯器を通って、お湯が沸くので」
そして、外には、トイレがあります。
ボランティア『チームふじさん』・藤野龍夫代表(71):「どなたでも、ご自由に使ってください。近所の人は、いろいろ使いに来ていただいています。ウォシュレットもあるので」
ただ、裏を返せば、こうして環境を整えない限り、長期のボランティアは難しいということでもあります。
そもそも断水が続き、仮設住宅の整備もまだまだ。多くの住民が避難したまま、戻っていないのが珠洲市の現状です。下水道も復旧工事が進められているものの、復旧には数カ月はかかる見通しです。
珠洲市社会福祉協議会・塩井豊事務局長:「今のところ、トイレが少ない。仮設トイレがどうしても不足気味。上下水道が復旧し、宿泊施設も再開できるとなれば、もっとボランティアが来てくれるかなと思っています」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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