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東京・日野市にある創業30年の天丼店。大きなエビやアナゴ、イカなど5種類の具材がのって620円。経費削減のため、なぜか別の店を行き来する店員の姿がありました。
価格維持のために奔走する店を追跡しました。
■「フクノヤ」店主1人で店を切り盛り
東京・巣鴨駅から徒歩3分にある、レトロな店構えの「フクノヤ」は今年で創業60年を迎えます。店主の小黒准司さん(63)が、1人で店を切り盛りしています。
塩麹(こうじ)で寝かせた豚ロースを揚げて、2日以上煮込んだカレーにのせたロースカツカレーは食べ応え満点。しっかりと焼いた玉子に包まれた昭和のオムライスなど5種類のメニューが、なんと500円です。
客
「(Q.500円で他に食べられるところある?)ないですね。最初来た時びっくりした」
忙しい店主のために、まさかの客がお手伝い!?安さの秘密に迫りました。
■“母の遺志を継ぐため”値上げせず
午前11時から、小黒さんの奮闘が始まります。
種類の違う料理を同時に作り始める小黒さん。そして、配膳も片付けも1人で行っていきます。
そんななか、常連客たちの間で暗黙のルールが生まれました。食器の片付けやテーブル拭きまで、常連客がお手伝いします。さらに、支払いは、なるべくおつりがないようにする心配りも…。
常連客
「そういう決まりじゃないんですよ。(店主を)見ていて1人で大変だから」
人気の日替わり定食。この日は、自家製のメンチカツとクリームコロッケです。
その味は、500円とは思えないものでした。
桝田沙也香アナウンサー
「衣がサクサクで軽いです。(中身も)ぎっしりと詰まっています。ミルクがたっぷり入ったようなクリーミーな優しい味付けです」
30年前から変わらぬお値段。値上げしないのには、理由がありました。
小黒さん
「当時(30年前)はワンコインランチがはやっていたので、じゃあちょっと500円でウチもやろうということで…」
5年前に他界した、先代であり母親の美代子さんと話し合い決めたワンコイン。番組では以前、美代子さんが店を切り盛りする姿を取材していました。
母・美代子さん(当時84)
「働いていれば楽しいでしょう」
巣鴨という場所から、年金生活者が多く、少しでも笑顔になってもらいたいと値上げをしなかった美代子さん。小黒さんは、その思いを守り続けていました。
■定休日に“自転車”でスーパーをハシゴ
お店の定休日、小黒さんは都内のスーパーに仕入れにきていました。
小黒さん
「卵がね、やっと安くなってきたんですよ。値段を重視で、安いものを仕入れるように努力はしています」
大量の卵と牛乳、ダイコンやハクサイなどの野菜も購入します。
小黒さん
「きょうは、あと2軒~3軒寄ろうかなと思っていますけど」
この日の走行距離はおよそ8キロ。より安い食材を求め、3軒のスーパーを自転車でハシゴしました。
小黒さん
「お母さんも自転車乗って(遠くに)買い物に行っていたので、(自分も)当たり前のような感じになっていた。値上げは考えていない」
自らが動くことで値上げしなかった母の遺志を継ぎ、小黒さんは、きょうも500円の料理を振る舞います。
■すべてのメニュー 2年間“値上げなし”
東京・日野市にある創業30年の「四八天丼」。高幡不動の参道に位置するこの店には、参拝を終えた客が多く訪れます。
客
「安いですよね」
「(店と)ご縁があったね。具が1個1個大きい」
店1番の人気メニューは、一日100食は出るという四八天丼です。
四八天丼は、大きなエビやアナゴ、イカなど5種類の具材がのって値段はなんと620円。30年間、継ぎ足してきた秘伝のタレが食欲をそそります。
桝田アナウンサー
「エビはプリプリ、衣は薄すぎず重すぎず(揚げる)塩梅がちょうどいい。衣のこのサクサク感に上品なタレが絡み合っておいしい」
初めて来た客(79)
「安かったから、(店に)入っちゃった。こんなにボリュームあるんですね。ご飯まで食べられるかな」
「四八天丼」店長 渡辺涼介さん(30)
「(Q.値上げは考えていない?)過去に2回値上げをしているんですけど。お客さんに安くておいしいものを提供したいので、この値段で頑張ってやってます」
2年前に、40円値上げしましたが、その後、小麦や卵などの仕入れ値は倍近くなったといいます。
どんぶりからはみ出す大きさの穴子天丼は680円。すべてのメニューが2年間、値上げしていません。
一体、どのようにして安さを実現しているのでしょうか?
■安さを守り続けるカギは…従業員の脚力!?
開店2時間前、店長の渡辺さんはヤカンを持ち、なぜか外へ出ます。参道を横切り、そば店に向かいました。そのまま厨房(ちゅうぼう)に入っていきました。
渡辺さん
「天丼屋の方にはタレを作る(スペース)がないので、向かいのそば屋さんの台所を借りて、タレを作るようにしています」
実は、こちらのそば店「開運そば」は、天丼店の姉妹店でした。
天丼店の厨房が狭く、調味料を置く場所や作るスペースもないといいます。その理由は、店内を広くするためです。客を少しでも多く店に入れて、薄利多売で利益を確保していました。
厨房が狭いため、天丼店とそば店を何度も行き来する店長と従業員の姿がありました。昼の営業のために、なんと6往復もしていました。
さらに、そば店の倉庫には…。
渡辺さん
「これは、そば屋と共有している冷凍庫ですね。必要な食材は、ここからとるようになっています」
食材は、そば店と併せ大量に仕入れることで安く、配送代も抑えることができるのです。また、店長と従業員2人で店を切り盛りすることで人件費を抑えます。
開店から1時間後、5キロが炊ける炊飯器が空になります。
狭い厨房にもう一台炊飯器を置くスペースはありません。すると、空になったごはん釜をもって店の外へ…向ったのはもちろん、そば店です。
向かいのそば店で炊いてもらったご飯5キロを釜へ移し、急いでお店に戻ります。
午後1時、2回目の補充。経費削減のカギを握るのは、従業員の体力でした。
渡辺さん
「『このお値段で大丈夫なの?』と、よく言われるんですけど。値上げをして、客がガッカリする反応を見たくない」
価格を上げず安さを守り続けるには、天丼店とそば店との間を行き来する従業員たちの日々の努力がありました。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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