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『珠洲焼』に心を寄せて…お言葉に込められた思い 天皇陛下64歳の誕生日【報道ステーション】(2024年2月23日) -芸能ニュース/炎上まとめ

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天皇陛下は23日、64歳の誕生日を迎えられました。

皇居では一般参賀が行われ、雨の中、約1万6000人がお祝いに訪れました。

元日の能登半島地震を受けて、年始の一般参賀は中止となったため、今年初めてとなります。真っ先に触れたのは、その被災地でした。

天皇陛下:「先月、発生した能登半島地震によって亡くなられた方々に、改めて、哀悼の意を表するとともに、御遺族と被災された方々に心からお見舞いをお伝えいたします。皆さん一人一人にとって、穏やかな春となるよう祈っております」

両陛下は被害に心を痛め、今回の開催も慎重に検討されていたといいます。現場では、このような呼びかけもありました。
都内の男性:「この旗を配られて、できるだけ控えめに、旗振りだけでお祝いをしてくださいというお願いがありました」

一般参賀を前にした、記者会見でも、こう述べられました。

天皇陛下:「多くの方が犠牲となられ、今なお安否が不明の方がいらっしゃることや、避難を余儀なくされている方が多いことに深く心を痛めております。現地の復旧の状況を見つつ、被災者の皆さんのお気持ちや、被災自治体を始めとする関係者の考えを伺いながら、訪問できるようになりましたら、雅子とともに被災地へのお見舞いができればと考えております」

23日に公開された皇后さまとの映像。皇太子時代に贈られた能登の伝統工芸品が置かれていました。撮影にあたり、両陛下が自ら選ばれたものです。

『珠洲焼』の壺。被災した田端さんが作った逸品です。工房は、地震で大きな被害を受けました。
2003年に珠洲焼を献上した田端和樹夫さん:「(Q.自身の壺を見たとき)ああ、と思ったね。(輪島塗沈金の)前史雄先生と一緒に並べていただいて、僕みたいな者がね。これで珠洲焼も皆さんに知れ渡って、少しは良い方向にいってくれるかな。そんなことは思いましたね」

被災地に寄り添い、国民とともにあると示す姿勢。それは上皇さまから受け継いだものです。阪神大震災や東日本大震災などで、被災直後に現地に赴き、被災した人たちに心を寄せ続けてきた上皇さまと上皇后さま。時にはひざをつき、目線を合わせて話をしてきました。

宮内庁は、両陛下が3月下旬にも被災地を訪問される方向で、自治体側の負担を考慮し「日帰り」で調整しています。

会見では、日本赤十字社への就職を発表された愛子さまへの思いも示されました。

天皇陛下:「愛子には、この4月から、日赤の一員として、多くの人のお役に立てるよう、努力を続けてほしいと思いますし、社会に出ると大変なこともあるかもしれませんが、それを乗り越えて、社会の一人として成長していってくれることを願っています」

日赤に入りたいという話を聞いた際には、皇后さまとともに「とてもいい考えではないか」と、応援したい気持ちになったといいます。

天皇陛下:「また、同時に皇族としての仕事も増えてくると思いますが、今後も、思いやりと感謝の気持ちを持ちながら、皇室の一員として、一つ一つの務めを大切に果たしていってもらいたいと思います。その過程で、私たちで相談に乗れることは、できる限りしていきたいと思います」

こうした天皇陛下のお言葉に、専門家は、こう話します。
名古屋大学大学院・河西秀哉准教授:「きょうが震災後初めて、国民の目の前で、自分の肉声を発する初めての機会になった。いかに寄り添っているかということを、きょうの一般参賀の言葉では、発信したと思います。ずっと令和になっても引き継いできている。次の世代の愛子内親王も、日赤に自分から就職していくことで、その精神を引き継いでいって、今後も象徴天皇制のあり方は、こういうものなんだと示したと思う」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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