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■並ぶ？それとも課金する？
お金を払って行列を回避するか。何時間でも並ぶのか。例えば、行列ができるラーメン店に入るために課金できますか。
ロシアからの観光客
「今からごはんを食べようと思って来たけど、あのレストランには入らないよ。列が長すぎる」
客の目当てはミシュラン一つ星・フレンチのシェフが作るラーメン。最大で6時間待ちになることもあったことから、店は今月から有料優先案内サービスを本格的に導入しました。午前は予約できず並ぶ必要がありますが、午後は500円の有料予約制。ラーメンは1杯1200円から。合わせるとなかなかのお値段です。
予約サイトを運営するテーブルチェック 谷口優代表
「整理券を配布したり、手間などを削減できる」
開店前から並んだ人は…。
学生（20代）
「きょうは突発的に『食べたいな』と思ったので並びました」
「（Q.行列は苦じゃない？）苦じゃないです、全然」
20代の人
「僕せこい派なので並ぶ派。庶民なので。ドタキャンができない」
「（Q.（並び始めから）オープンまで2時間ありますが…？）映画2本ダウンロードしたので。『ホームアローン』」
一方、課金して行列をスキップした人は…。
40代の人
「そんなに待てないなと思いました。並ぶ時間、無駄に感じてしまう」
銀座八五 松村康史店主
「（Q.葛藤みたいなものは？）予約って高級なレストランとかが普通にやっていたのが主流なので、2000円ぐらいまでの店がやってもいいのかというか…」
■「時間は有限」課金派は4割超
すでに、人気アトラクションで一定金額を払えば短い待ち時間で利用できるサービスを導入している東京ディズニーリゾート。15日の番組の取材では、ディズニーでは並ぶ派が19人、課金して行列に並ばない派は16人。4割超が課金を選びました。かつて行列好きと言われた日本人。2024年、お金をかけてでも並びたくない人が増えてきているのでしょうか。
■“時間”をお金で買う？価値観に変化
朝から行列ができる人気ラーメン店を見て外国人は…。
アメリカ人
「我慢できない、それはね。5分、10分はいいけど、たまに1時間とか。それがすごく嫌」
「聞きたいんだけど、昔から行列ってあるの？あるんだ」
なぜ行列に並べるのかと言われがちな日本人。一昔前の昼時の大手町を見ると、どの店にも行列です。
行動経済学が専門 立命館大学 井澤裕司教授
「大きくいうと行動経済学でハーディングというが、皆がやっているんだったら自分もやりたい、人が並んでいるんだったら自分も並ぶと安心できる」
それが今は、お金を払えば行列に並ばずに済むサービスが続々登場。その価値観が変わってきているのでしょうか。
井澤裕司教授
「（Q.インフレが影響？）だんだんインフレを消費者が受け入れる状況に。値上げ、たくさんお金払うことへの抵抗感が薄れてきた」
ただ、若い世代には行列に価値を見いだす人たちもいるそうで…。
井澤裕司教授
「Z世代なんかだと『私、並んでます』ってSNSに発信して、並ぶことに意義を見いだしてる人が少なからずいるだろうと」
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp
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