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「今後どこで生活するか」避難所に迫る利用期限“2次避難と観光”宿泊施設もジレンマ【報道ステーション】(2024年2月15日) -芸能ニュース/炎上まとめ

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北陸の観光業の期待が集まる、北陸新幹線の延伸まで、あと1カ月です。その一方で、被災者の2次避難を受けていれているホテルや旅館のなかには、新幹線の延伸に合わせて通常営業に戻すことを考えている施設もあります。出ていかなくてはならないのか。追い出すことにはならないのか。避難している人も、ホテル側も悩んでいます。

■2次避難いつまで「次の場所を」

住宅被害が最も大きかった輪島市では、仮設住宅の申し込み数は4000件を超えていますが、完成しているのは18戸。いつ入居できるか見通せないのが現状です。

輪島で生まれ育った谷内勝次さん(45)の家族。加賀市のホテルで、2次避難生活を送っています。この春、小学校に入学する長男のために、大事にしまっていたピカピカのランドセル。お父さんの心境は複雑です。

輪島市から避難 谷内勝次さん
「入学式が輪島で迎えられるのか、こちらの小学校で迎える形になるのか。息子は輪島に戻りたいというので、輪島で入学式を迎えられればと思うが、ちょっとそこが難しいのかなと」

「仮設住宅に入れるようになったら輪島に戻ろう」そう決めた谷内さん家族。入居が決まったわけではありませんが、来月上旬にはホテルを出るつもりです。

輪島市から避難 谷内勝次さん
「ホテル側も当然、他のお客さんの予約もあるだろうし、少しでも早く、次の場所を見つけて迷惑をかけないようにしたい」

谷内さんが泊っているホテルでも、2次避難者が7割を占めていて、県全体で5000人を超えています。

■2次避難と観光 宿泊施設もジレンマ

加賀市の温泉宿『みやびの宿 加賀百万石』には、320人が2次避難しています。

避難している人
「2年後にアパートを探さないといけないかも」「俺、まだ動ける間に瓦1枚でもよせて、なんとかめどつけて」

被災者たちの悩み“今後どこで生活するか”の話です。

珠洲市から2次避難している人
「僕はアパートを借りました。みなし仮設へ入る」「ここの百万石さんの従業員寮を今、改造している」

ホテル側は、従業員の寮を改造して、みなし仮設住宅などとして活用するほか、1日3食の食事を提供するなど支援に取り組んでいます。ただ、通常、宿泊客の平均単価は2万~2万5000円。一方、被災者の受け入れで国から出る支援金は1人1万円で、採算はぎりぎりだといいます。

そのため、来月の北陸新幹線延伸や、北陸応援割は逃したくないタイミングです。石川県の調べでは、半数のホテルが2次避難所としての利用期限を来月末までに迎えますが、このホテルは続ける方針です。

『みやびの宿 加賀百万石』吉田久彦社長
「観光地の宿泊施設としての責任がある。被災者の方々を受け入れた責任がある。ジレンマを抱えてはいる。3月中旬に被災者の方を追い出すのかみたいな話になるが、追い出すことはない」

馳知事は、こうした状況を踏まえ、北陸応援割のスタートを遅らせると述べました。県は、連日各所で2次避難者に向けて説明会を行っています。

輪島市から2次避難している人
「(仮設住宅入居は)まだまだやねって。行政は急いではいるだろうけど、私らにすれば普段の1時間、今なら1週間ほどに感じる。ちょっとでも早く入りたいなと思うけど」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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