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転居前も「夫婦喧嘩絶えず」“ぼや騒ぎ”で一時保護も…4歳娘“中毒死”両親を逮捕【報道ステーション】(2024年2月14日) -芸能ニュース/炎上まとめ

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東京・台東区のマンションで、4歳の次女に薬物を飲ませて殺害したとして、ホテル経営者の両親が逮捕されました。女の子が死亡する直前、一家の中で何が起きていたのか。当時の詳細な状況が、独自の取材で明らかになりました。

◆両親を逮捕“薬品”で殺害疑い

逮捕されたのは、台東区のホテル経営、細谷健一容疑者(43)と、妻・細谷志保容疑者(37)です。2人には自宅マンションで、当時4歳だった次女の美輝さんを殺害した容疑がかけられています。

美輝さんは去年3月、自宅で意識のない状態で倒れていたとして、病院に搬送されましたが、その後、死亡しました。警視庁が遺体を詳しく調べると、有害な化学物質などを摂取させていて、中毒死させたとして、捜査が進められていました。

殺害に使用されたとされている化学物質は、2つ指摘されています。1つは統合失調症や双極性障害などに処方される薬『オランザピン』。もう1つは車のエンジン冷却水の凍結防止などに使われる成分『エチレングリコール』です。

専門家はこの2つについて、誤飲が死因につながるのは考えにくいとしています。まずは向精神薬について。

子どもの誤飲事故に詳しい 大川洋二医師
「(Q.オランザピンの致死量は)致死量を考えると1回で150グラム。錠剤だと200錠とか400錠を一度に飲むということになります。服薬だと何回かに分けて、1~2日に分けて飲むことになる。なかなか通常は無理じゃないでしょうか」

エチレングリコールについても…。

子どもの誤飲事故に詳しい 大川洋二医師
「人が経口するようなものではなく、例えば不凍液とか、かつての冷却用品というような、そういったもので使われていたもので、毒性が非常に強いので、口からとるということは全くありません。普通は飲めないので吐くと思いますが、ちょっと甘いという話もあるので、場合によっては飲んでしまうこともあると思います」

◆当日朝に異変「顔面蒼白」

逮捕された健一容疑者は、取り調べに対して容疑を否認。一方、志保容疑者は黙秘を続けているといいます。ただ、捜査関係者への取材の中で分かってきた、事件当日の様子はこのようなものでした。

2人の間には3人の子どもがいて、5人家族です。去年3月11日、午後5時半ごろ、健一容疑者が美輝さんを夜間保育に預けます。翌日の未明、保育園から引き取り、帰宅。3時間後に朝食を食べたといいます。12日の日中は、健一容疑者が2人の子どもと外出し、志保容疑者と美輝さんが家に残ることになります。帰宅すると、美輝さんはリビングで寝ていたといいます。寝る前に美輝さんは「暑い」と言って上着を脱いだとされています。

そして翌日の3月13日。午前6時に健一容疑者が起床すると、美輝さんがリビングの床の上で薄目を開けていましたが、のどに手を当てると脈が確認できたことから、タオルを上からかけました。この時、美輝さんの口元は黄色くなっていたものの、健一容疑者は2人の子どもと外出します。その後、詳しい時間は不明ですが、志保容疑者が健一容疑者に「顔面蒼白になっている」と連絡。健一容疑者が帰宅し「娘が息をしていない」と119番したことによって、美輝さんは救急搬送されますが、その後、病院で死亡が確認されました。

この後、2人に対して、警視庁は事情を聞き、家宅捜索にも入りました。

警視庁
「関係者への聴取やスマートフォン解析、防犯カメラ捜査などから逮捕に至った」

同じマンションの住人
「(Q.警察からは何か話を聞かれた)去年の8~9月あたりに警察の方がいらして『ゴミ置き場に茶色いビンが捨てられていなかったか』『大きい物音しませんでしたか』というのを聞かれました」

◆父はホテル経営「お金持ち」

健一容疑者は、父親から引き継いだホテルを経営していました。

細谷家を知る人
「悠々自適にしか見えなかったよねと(この辺りの人と)言ってたんで、仕事なんてしたことないというイメージ。本当に何もしていないイメージ。楽で本当にお金があった。すごいお金持ちなんで。この辺ではお金持ちだと有名なので。お父さんがお金をすごい儲けて、それを残してくれて亡くなった」

住んでいたマンションも1棟そのまま所有していたため、家賃収入もそれなりにあったと推察されます。ただ、生活に困っている様子はないものの、家族については…。

細谷家を知る人
「何かまとまりがない、一体感がない。子どもが笑ったりも、普通とちょっと違う。(Q.子どもの表情は明るかった)してなかった。下の子は見たことない。どこにいたのか分からない」

また、2019年には、ベランダでボヤ騒ぎが起きていました。

近隣住民
「結構燃えているから危ないなと。ほっといたら火事になっちゃうんじゃないかと」

旅行のために健一容疑者が用意した着替えに、志保容疑者が激高し、夫婦げんかに。その後、ベランダでボヤが起きたといいます。この出来事を機に、3人の子どもは一時、施設に預けられることになったといいます。

東京都
「父も母も、それぞれ養育環境について、こちらの指導を受け入れていた。母については精神的な不調もあり、精神科に行く指導をしたが、結果として、なかなか通院に結びつかず、頓挫していたと聞いている」

◆転居前も「夫婦げんか絶えず」

健一容疑者と志保容疑者は、2016年まで千葉県流山市で暮らしていました。まだ亡くなった美輝さんが生まれる前のことです。当時、近所に住んでいた住民が2人のことを覚えていました。

当時の近隣住民
「(Q.記憶には)あります。夫婦げんかですよ。子どものじゃない。子育てに対してのけんかなんだか分からないが、ひどかった。(Q.けんかは旦那さんと奥さんの声)旦那さんは聞こえない。奥さんだけ。(Q.奥さんが一方的に)『殺せ!』とか、そういうのが多かった。(Q.自分を)殺せとかね。耐えてるというか、旦那さんは言い返すこともしない。女の声じゃない。だみ声で。(Q.一方的に1人で怒っている)そういう感じが多い。(Q.何時間くらい)ずーっと。(Q.1~2時間どころじゃない)まあ1時間はたっぷりやっていた」

たびたび、児童相談所や警察が出動する騒ぎになっていました。

当時の近隣住民
「流山市役所から子育ての何回か来てたのを見たことがある。(Q.児童相談所が)ピンポン鳴らしても出てこないけどね」

長男が生まれた直後のことだったといいますが、110番通報した健一容疑者は「子どもの面倒を見切れない。保護してほしい」と話していたといいます。また、志保容疑者も「もう子どもは育てられない」と説明していました。

実の娘に有害な化学物質を飲ませ、殺害したとされる2人。数年前には、健一容疑者の姉も亡くなっていて、不審な点が多いことから、警視庁は死亡の経緯を調べる方針です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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