スキー大会“雪不足”でピンチ…氷像解けてイベント中止も“記録的高温”各地で異変【報道ステーション】(2024年2月14日) -芸能ニュース/炎上まとめ

◆氷像が解けて…イベント中止に

札幌市では、最高気温が10.8度まで上がり、約150年の観測史上初めて、2月に2日続けて10度以上となる、記録的な暖かさとなりました。

除雪していた人
「暑いですよね。もう春な感じ。半袖で。もう暑いので。ジャンパーは（着ない）。汗だくで大変な感じですね」

千歳市の支笏湖では、9.1度を観測。これは平年よりも10度以上高い気温です。支笏湖では毎年、湖の水をスプリンクラーで吹き付け凍らせた、氷のオブジェが立ち並ぶ『氷濤まつり』が行われています。しかし、今年は、13日からの記録的な高温で氷像が解けたため、25日までの予定を短縮して、14日からの中止が決まりました。

函館からの観光客
「このためだけに来ました」「（中止を）知らなくて。さっき着いたら、閉鎖しているみたいな。ショック」

◆都心は18.5度　15日も15度予想

東京都心では、18.5度を観測。春が訪れたような陽気に誘われ、湯島天満宮には…。

梅の花を見に来た人
「きょう本当に暖かい。暖かいから出てこようかとも思いましたし。私も1枚脱ぎたいぐらいです。暑いです」

一方、東京ミッドタウンのスケートリンクでは氷が解け、縁には水たまりができていました。

男性
「（Q.氷の上は涼しいのでは）いや暑いです。全然暑いですね」

去年11月には、暖冬で氷が解け、一面水浸しになり、営業中止になったことがありました。14日は、初心者用の教室を中止にしました。

東京ミッドタウンイベント担当　千葉剛史さん
「目安になるのは20度以上。ある程度、天気予報を見ながら警戒をしている」

東京は15日、20度の予想です。

◆スキー大会“雪不足”でピンチ

山形県最上町では、先月26日に43センチあった積雪が、14日にゼロになりました。

ゲレンデの作業員「経験したことないような雪の少なさ。半分以下ですね。徹底的に少ない、今日は」

山形県では1週間後に、冬の国民スポーツ大会が始まり、赤倉温泉スキー場はジャイアントスラロームの会場となっています。しかし、記録的な雪不足のため、他から雪を運んで、コースを作らざるを得ない状況です。

山形県国民スポーツ大会推進課　田村崇調整主査
「（Q.1日どれくらいの雪を入れている）10トン車で80台分ですね」

最終的に、450台分の雪を運ぶ予定です。重機も使いますが、ゲレンデの上の部分では、手作業で雪ならしを行っています。

山形県国民スポーツ大会推進課　田村崇調整主査
「（Q.間に合いそう）大会ができないというところは乗り越えたと思ってるので、これからは少しでも条件を整える作業になっていくと思います」

今後の状況によっては、本来よりもコースが短くなる可能性もあるといいます。雪不足は、スキー場の周辺にも影響を及ぼしています。いつもの冬なら、雪見風呂が楽しめる温泉旅館。ここも、今年は…。

『わらべ唄の宿　湯の原』女将　柴田薫さん
「（Q.雪の残り具合は）もう全然ないですね。全くない。2月とは思えない。4月とかそのくらい。『（客に）ちょっとイメージが違うね』とか『がっかりしたね』と言われます」

例年なら、スキー客でにぎわっていますが、14日は予約が入らず、仕方なく休館にしました。

『わらべ唄の宿　湯の原』女将　柴田薫さん
「スキー場もありますので、雪がないとやっぱり皆さん困ります。降って、いつも通りの冬を過ごせたらと思います」

14日の陽気は、季節外れの暖気に覆われていることに加え、しっかりと日差しが届いたことで、午前中から各地で気温が上昇したためです。15日も、季節外れの暖かさが続きそうです。
[テレ朝ｎｅｗｓ] https://news.tv-asahi.co.jp