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■入居者「精神的に楽になる」
「なんの部屋だろう。棚とかもあるし、ボイラー室みたいな感じ?」
輪島市の中心部に完成した18戸の仮設住宅。
室内は、天井や壁など木の温もりを感じられる内装に、シャワーだけでなく浴槽もあり、オイルヒーターなどの暖房器具も設置されています。
入居者・大下澄子さん(76)
「(避難所では)足音聞いたりするから、1時すぎになると目が覚めるんですよ。(仮設住宅は)精神的には楽。気をつかわなくていい」
大下さんの自宅は、観光名所「輪島朝市」の近くにあり全焼してしまいました。
娘・尚美さん(53)
「本当に思い出のある家だし、知らず知らずに涙が止まらなくなって…」
大下澄子さん(76)
「やっぱり子供やら孫やら、その下にひ孫2人もいるからね。これは頑張らな」
しかし、不安もあります。
入居者・蕨永治さん(75)
「気にしているのは、ここが海のそばなんですよ」
仮設住宅の建つすぐ隣には海が広がっていて、このエリアも市のハザードマップで津波の浸水想定区域に指定されています。能登半島は山間部が多く、適地の確保が難しいという事情があります。
市によるとこのエリアは、場所によって50センチの浸水が想定されるため、住宅の下にブロックを置いておよそ70センチかさ上げするなどの対策を講じているということです。
輪島市内では、今回完成した18戸を含めてあわせて548戸の仮設住宅が建設される予定です。
■珠洲市でもボランティア開始
一方、県が募集する災害ボランティアの受け入れが、新たに珠洲市と中能登町でも始まり、能登半島の先端に位置する珠洲市には、14人のボランティアを乗せたバスが到着しました。
岐阜県からのボランティア(23)
「能登のほうに友人がいまして、友人が被災した。どんな形でも能登のためになればと思って」
ボランティアはさっそく、被災した住宅から壊れた家具や家電製品などを運び出し、トラックで災害ごみの仮置き場へ運びます。
金沢からのボランティア(44)
「一日も早くいい景色を戻したい、その思いに駆られましたね。家主さんの気持ちが少しでも落ち着けば、気持ちが少しでも楽になるお手伝いができればという感じですかね」
ボランティアは早朝に金沢駅前から片道約4時間かけて珠洲市へ向かい、日帰りでの活動になります。
珠洲市では今後1週間、毎日10人ほどのボランティアが追加される予定で、被災者のニーズに合わせてさらなる増員も検討しているということです。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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