ビッグモーター初の逮捕者　今後の捜査は？　元刑事が指摘「1人逮捕」でもその先には【スーパーJチャンネル】(2024年1月31日) -芸能ニュース/炎上まとめ

　元埼玉県警刑事の佐々木成三さんに今後の捜査について話を聞きましたが、どうやらそういうわけにはいかないようです。

　佐々木さんは「今回の逮捕は、組織的な関与があったのかなかったのかを明らかにするための、スタートではないか」と話していました。どういうことなのでしょうか。事件の構図を使って、見ていきましょう。

　警察によると、蒲原敏之容疑者（51）は元取締役で、当時はビッグモーター本社勤務の社員として、全国の店舗を巡回・点検する「環境整備推進委員」という立場だったということです。こうした職務のなかで、川崎市にある店舗前の街路樹を共謀のうえ伐採したとして、器物損壊の疑いで逮捕されました。

　警察幹部によると、蒲原容疑者は伐採の指示だけではなく、自分でも伐採を行っていたといいます。業務記録から社内でそういった活動のほぼ中心的な役割を担っていた実態も浮き彫りになり、逮捕されたということです。
　
■「組織的な関与について真相究明する意思」

　では、他の実行役はどうなるのでしょうか。

　佐々木さんは「警察はこれまでの捜査で共謀した人物、つまり『木を切ったのは誰なのか』ということは把握しているのではないか」と推測しています。一般的にこうした事案の時は、口裏合わせ・証拠隠滅の恐れがあるので同時に逮捕するのが基本だそうです。

　今回、蒲原容疑者が逮捕されるタイミングで、他の実行役が逮捕されていないことから、「おそらく今後も逮捕されることなく、書類送検になるのではないか」と話していました。
　
　さらに今回、中心人物とみられる蒲原容疑者が逮捕されたことについて、佐々木さんは「警察がビッグモーターの街路樹問題について“組織的な関与について真相究明する意思”を感じる」と指摘しました。

■「上への捜査に広がる可能性」さらなる立件も？
　
　佐々木さんは「今回の逮捕がさらに“上”への捜査に広がる可能性がある」とみていて、「警察もこれまでに、さらに“上からの指示”があったのか突き詰める捜査をしてきたと思う」と話します。

　ただ「強制力のない任意の捜査に限界が来ていたのではないか。だから今回、中心にいたとみられる1人を逮捕して、取り調べの供述などから“上からの指示”につながるものがあれば、さらに上の立場の人物も立件していく流れになるのではないか」と話していました。

　今回の蒲原容疑者の逮捕をきっかけに、警察は組織的な関与があったのかなかったのか、さらに捜査していくことになると思います。
　
　警察は、他の幹部が関与していたのかについても引き続き捜査していくとしています。
　
（スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2024年1月31日放送）
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