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■東京からの“日帰り応援”に密着
30日は、能登空港が再開して2回目となる、羽田空港からの臨時便の日です。被災地へ向かう客たちの中に、全日空のロゴが入ったシャツを着た3人がいました。
支援に向かうANAの社員
「(Q.ANAの制服ですが、どちらまで)今回、能登空港まで“支援”です。このまま行って、すぐに作業できる態勢を整えて。このまま帰ってくる。日帰りです」
能登空港では多くの空港職員が被災し、人手が足りていません。そこで、全日空の職員が出向き、空港業務をサポートすることになったといいます。
所村武蔵アナウンサー
「今、羽田空港からANAの臨時便がやってきました。現地の職員には被災した方も多く、この機体には応援のハンドリングスタッフが搭乗しています」「今、貨物室の扉が開けられました。ハンドリングスタッフが中に入っていきます。これから荷物が運び出されていきます」
荷下ろしをしているのは、能登空港のスタッフです。その裏側で、駆け付けた全日空の3人が、急いで身支度。彼らが手伝っているのは、羽田へ戻る便の荷物の積み込みです。こうして駆け付けてくれる支援を得たことで、能登空港は週3往復の運航ができるほどに回復しました。約1カ月、険しい道のりを越えてたどりついた、今の空港の姿です。
■地震で孤立 約500人の避難場所に
元日、空港を襲った最大震度7の揺れ。当時、空港には、客や空港職員など約500人がいたとみられています。町へ出る道は土砂崩れなどで寸断。唯一の滑走路には亀裂が入り、使用不可能に。空港が孤立するという異例の事態に陥りました。
地震発生時刻、2階の出発ロビーには、多くの搭乗客がいたといいます。
能登空港ターミナルビル 若山雅彦総務課長
「飛行機の到着10分前に地震が発生したので、出発のお客さまはたくさんおられたんですけど、3階のガラスがお客さまに降り注いで。(Q.全部で4枚ほど)大きなガラスが4枚割れて床に落ちました」
幸い、人的被害は出ませんでしたが、建物の至る所に亀裂が。屋内の安全が確保できるまで、空港の駐車場で夜を明かしました。その後、500人を抱える巨大避難所となった能登空港。
能登空港ターミナルビル 若山雅彦総務課長
「ここに毛布を敷いて、航空会社が提供した枕を置いて、寝ていただいてました」
発災から10日後には、滑走路の応急処置が終了。徐々に孤立が解消されていくとともに、避難者も少しずつ帰還していきました。今月30日に、残っていた最後の避難者が空港をあとにしました。やっと、避難所としての役目が終わったことになります。
能登空港ターミナルビル 若山雅彦総務課長
「(Q.この鍋は今朝、避難者の方が使われた)そうです。温かいものを食べていただこうと準備しました。最初はみんな、お客さまの命を守ることで精いっぱい。でも本当の被災者の方に比べれば、全然、私たちの苦労は苦労ではないと思っています」
空港内の補修が終わったのも、つい先日のこと。お客さんが出入りする場所を優先的に行ったといいます。まだ爪痕が残っている場所もありますが、空港職員たちの思いは1つです。
ANA能登空港所 嶽承子所長
「早く運航再開することで、能登に必要な支援が届く。一日でも早く、日常の生活に戻れたらと。その第一歩が切れたのかなと思っています。医療従事者・支援業者の方々、そういった方たちに、能登にいち早く来ていただいて、公共交通機関としての役割を果たしていきたい」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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